海を見に行く

漕げないからって、海を見に行ってはいけないということにはならない。

家族用事をすませ、まっすぐに一色海岸へ向かいました。上げてくるという予報そのとおりに、海からオンショアの風が強く吹きこみ、そろわない波が崩れながら打ち寄せる海。 スロープから砂浜に出ただけでもうすぐにメガネが真っ白(砂と海水)になりました。そこへ、ものすごい波間からしれっと帰ってくるO代表、「海草が多いし、サーファーが多くて出づらいし、どうもつまらなさそう」と妙にのんびり、これから出かけるKWI大師匠様。 黙って立ってると風に吹き飛ばされそう、でも、このコンディションで出る大師匠様の姿を見られるのもまたなかなかないことなので、痛い腰をかばいつつ必死でふんばり、ものすごい海面状態のなかへKWIさんがすっ、、、と出て行かれるのをじっと見守りました。ほんと、かっこいいってこういう人のことを言うのですよ!(力説。。)

ひとがどう努力しようが、なにかものすごい気持ちで願おうが、海は海であって、それ以上でもそれ以下でもない。 なんかここんところ、一見自分の努力はなんかすれば報われる、みたいな考え方に寄りすぎていて、気持ちが結構ぐだぐだになっていました。 それはもう町勤めの宿命みたいなもんで、ある意味仕方ない部分もあるんだけど、こっちの都合なんて知ったこっちゃなく、ただ厳然とそこにあるものの存在、を、いつもしっかり意識の中にとどめておくことがどれくらい大切か。 今日ほんの数十分一色海岸で海を見つめながら、そんなことを久しぶりに思いだしていました。

とにかくこれからも、漕がないかもしれないけど、漕げないかもしれないけど、毎週末、海に通おう、と思います。 買い物するより、食事に行くより、映画に行くより、友人と会うより、たぶん私には今それが一番必要なことだと思うので。