距離感

AneCan。 忘れがちだけどこの雑誌、小学館の発行だけあって、時折侮れないことが書いてある。 読者としてはもう完全対象外も外年齢な私ですが、トレンド確認だけのために(ちっちゃなババアがふるーい洋服着てみょうちきりんなコーディネートしないように、、)ここ3カ月購読中、実を言うとおまけがいいことがあるんですね〜、正直、雑誌本体は目を通し次第すぐ捨てちゃってたりして〜♪ 
雑誌の話ではありませんでした、この雑誌の最新号・新刊ブックレビューに紹介されていて慌てて買った本が『人の心を開く技術』(小松成美著、メディアファクトリー)。 著者小松さんは、勘三郎さんはじめとする歌舞伎役者、トップアスリート、ミュージシャンに密着してインタビューした結果を、ノンフィクションとしてとりまとめたたくさんの本を出しています。 私はこのひとの文章がとにかく好き。 今年の夏、中竹さんインタビューをまとめようと苦しみぬいていたときには、大変僭越ながら、、この人のような文章でまとめたい!、と思って必死でがんばっていたものでした。 詳細な内容は興味のある方に読んでいただくとして、とにかく参考になったのは「他人との距離の考え方」。 私は多分一般日本女性とは思えないくらい、相当昔から他人との間に距離を置きがちで、そのことについての引け目と罪悪感を持ち続けてはや何十年、なんですが、私の状態が決し妙でも変でもない、著者である小松さんもずっと似たような状態にあったことを読んで、なんだか少しほっとしました。もういい加減いい年なので、こういった部分はあまり悩んでないと思ってたけど、実はやっぱりちょっとは気になっていた、そんなこともわかりました。

漕ぎだすのも漕ぎかえるのも、何処へいつまでにどうやって行きたいかを決めるのも、とにかくまず自分。 それが、シーカヤックから学んだ一番大きなもの。 漕がない人を、何処に行きたいかわかんない人を、黙ってただでトウイングできるほど、私強くも優しくもないです。。