Many Thanks

ひげタキさん、S丸さん、ぱふさん、本日はお世話になり本当にありがとうございました! 
尾が島抜けて黒岩に近づいてきたところでブロー! さっきから小さなうねりが序奏を奏でてたのでやーなかんじではあったが・・・・きたー! 予報より2時間早い南西風が三浦西に到達! 久留和に向ってちょっとびっくりする勢いで漁船が帰港し始めています。 私、一色に移籍して以来、久留和入り口の返し波が読めないから嫌いなんですったらーーー、、とか言いつつ、必死でとりあえず久留和へ上がる。 みるみるウサギ乱舞の久留和沖。 とその中に、「ちょっと行って来るから」と漕ぎ出す友人男子2名。 まあ、あの人たちはそういう人たちだからいいのか・・・・

そんなことより問題は私である。 森戸へ向ったUMUS艇庫会員の皆様には長者から先へ行きませんとか言っといて、練習の声をかけてくれた友人に携帯電話がかからなかったので仕方なく、久留和まで「今日は練習しない」と直接言いに行く・・・だけのはずだったのに・・・・ふー。 凄い海になっちゃいました。

とそこへ、見慣れたマーブルオレンジShoreline、赤カナック、黄ShorelineフェーゴLC。 私が心ひそかに葉山の守護神とお呼びしている葉山衆の皆様が、ごく普通な感じで久留和へ着岸。 Kアにお買い物にみえたとのこと。 思わずお願いしてしまいました。「一緒に帰ってもいいですか?」

ひげタキさん、出がけに一言、「行けそう?」 がんばりまっす! 久留和の中まで打ち寄せる風波、港の入り口はがさっと崩れてる。 だからって、出たからには、行きますとも何があっても大浜まで。
イメージとしてはその昔、Pドルコースト試乗会の日、Y角さんとダブルで出たあの時と同じ、波2M・、風10M程度、ただし上げ気味。 左前から来る大きな波に、がーっと落ちてぐーっと持ち上げられる、その連続。 漕いでも漕いでもその谷間と頂上の連続で前に進まないったらもう、、、 同じShorelineで同じATパドルのひげタキさん(ちなみにPFDも同色のお揃いだったような・・・)がぐんぐん遠ざかり、遠くの波間に見え隠れ。 波が下がった時に見える尾が島とひげタキさんの位置を確認しつつ、前後左右に壁のようにくる波ととにかく格闘。 右後ろにいたはずのS丸さんがいつの間にかひげタキさんの左後ろにいたり、右前に出たり。 皆さん、このときのS丸さんの艇、カナックなんです。 カナックですよ、あの波で。。 いつの間にやらぱふさんの黄色い姿は右のずっと先に見える長者のほうへと点になってました。 とにかく生きてついてゆくことのみにすべてをかける私、、いつの間にか自分自身に向けて叫んでました、「がんばれーー」って。 時折波間からひげタキさんのパドリングご指導が切れ切れに聞こえてきます。「パドルを広く持って」「休まずに漕ぐ!」「大きく回して!!」艇の向きについてはもう、ひげタキさんにあわせて波に直角、とにかく尾が島ー長者ラインを超えるまでこの連続でした。 永遠か?このままずっともまれるままか?! そんな波体当たりが30分を過ぎるころ、やっと、やっと、艇は尾が島ー長者ラインを越え、長者の沖へ、少しだけ私の艇も速度(スピードとは言えない)が出るようになりました。
「これからは追い波になるから気をつけて、何かあったらブレイス入れてね」私が何とか、理性的に漕いでいてひげタキさんの指示を聞くのを見届けて、S丸さんははっきり追い波になるように艇の向きを変え、追い波を使ってスピードを上げてヒデキ方面へ。 追い波にビビリがちな私はやや艇の左に波を受けるような形で波に押されながら徐々に長者沖を越えて、ああ、やっと大浜が右に見えてきました・・・と「波に直角!」「後ろからくるからちゃんと見て、ブレイス忘れない!」 追い波か。。スケグを出したほうが多分いいんだろうけど、ここまでスケグなしできたのでその感覚が変わるのも怖いからえーいスケグなしで行っちゃえ! 「漕いで漕いで、スピード出して乗せて!」ごめんなさい怖い!後ろにパドルを入れて艇の方向だけ保持することにほぼ命がけな私。 幸い思うよりは大きな波が来ることはなく、スターンデッキに一度がさっとかぶるにとどまり、あとは何とかリバースストロークもなく(←これが私的には今回最も画期的なことでした)上手に波に押されもまれながらもヒデキを越えて・・・・帰ってきました長者の入り江・・・!!「もう大丈夫ですよ」と先に行ってたS丸さん。 と、どこからともなくぱふさんの黄色いフェーゴLCが寄って来て「遅いからどうしちゃったかと思ってたよ〜」・・・・ええ、必死というか、、瀕死でした・・・・
久留和からここまで約1時間。 這いずるように大浜へ上がると鳴る携帯、ひとり戻ってこない私を心配した艇庫のUMUS様からの安否確認でした。 大浜まで戻ったことをお伝えしてこっそり震えてると「よくがんばったねー」ぱふさん、がっちり握手、続いてひげタキさんも。 すみません、ありがとうございました!! 泣きました。。。
長い長い一時間を終え、思ったことわかったことは書ききれないほどいっぱいあるんですが、それはまた別の日に。 とにかく、今日は私がどれだけたくさんの方に支えられて漕いでいるかを再び確認した一日となりました。 漕ぐのはひとり、だけど、ひとりじゃない。