夢は叶うもの

「荒れ組」でした。 いいかげんもう、二人で漕ぐ日は永遠に来ないのか、とまで思っておりました。 実家のSHORELINEで育てられ自艇をSHORELINEとした、友人Pと私。
二日前から漕ぐ旨仮約束はしていたものの、それを大声で言うとまた「荒れ」を呼びそうだったので、決行の是非は当日決めることとして迎えた朝。 天気予報はそこそこ。 ほんとは昨日のほうがよかった。。
逗子・真名瀬・三が岡と、車から海を見れば穏やかそうな気配。 海岸に降りてみると、ああ、これなら大丈夫、・・・かも。
うみうしツアーやクラブメンバーの方たちの出艇ラッシュが落ち着いてから、ゆっくりと準備し、集合予定ポイントの大浜へ。 沖出ししても、先週とは違って一色/大浜沖は優しく、時たまうねりや風が上がる程度。 ヒデキ周辺も小うねり、海水の透明度はどこへいってもこの冬一番。 きれいだなあ。
大浜を見渡してもPっしーがいないので、岸べたに進むという約束どおり長者を越えると、コンディションに変化が。 小さく間隔の短い、比較的強めのうねりが急に増えました。 下からぽんぽんつきあげられる感じ。 「怖いと思ったら、しりに乗っている感覚を意識して落ち着け。」、この教えを心の支えに、とにかく前進。 フラットなときはあっという間の久留和までの距離が妙に長く感じられるようになった頃、向こう側からパドルに反射するちらちらする光! Pっしーでした。 「お疲れちゃんです〜」「お互い〜」ちょっとした感動の再会!でしたー。
当初佐島に行こうと相談していたのですが、帰路吹いたら(戻りの距離が長いので怖い)という私の心の声(大声?)を反映して、本日は森戸おまいり→行ければ逗子田越川、という計画で尾が島脇をターン。
長者を越えると、再び海はいつもの感じに。(注・私にとって) Pっしーも、その変化に気づいて、場所によってこんなにも違うのか、としみじみ。 長者から柴崎ラインを漕いだので、小磯の影響は全くなし、さて、柴崎の水路は通れるかな? よく見れば、いつもの水路両側に釣りの人が長く糸を垂れていた。 代表とかと一緒ならさくっと抜けられるかもしれないけれど、私のペースではのろくて迷惑になりそうなので、沖出しで越えることとしました。 柴崎沖は、今の私にとってはまだうねりが分厚くて越えづらい場所。 これに風が加わったり小波が重なったりするとさらにイヤ。 白く崩れはじめたら(ソロでは)絶対近寄りません。。 今日はそれらはどれも、それほどではない、とはいえ、そこそこちょこっとずつやってやろうかなって感じ。 えーいい、、とパワーをあげて、前を漕ぐPっしーに遅れないように進む。 無事何事もなく越えることができましたー、一安心。
森戸に右折した、と、とたんに波もうねりも風もなーにもないお池のような海。 「海ってほんとに不思議だよねえ」 しみじみと二人で話しつつ浜へと進むと、前方に見たことのある方たちが。 実家はKの、YオーナーとAっち(&お客様)でした。 「同じショアで育った二人が漕いでます〜」 自慢した後、Kの葉山コロッケツアーのまねをして、A精肉店へ揚げたてコロッケを買いに、5分ほど歩きました。 わかめ干しの棚に差し込む日差しの強さは5月のよう、森戸神社の駐車場では小さな子供がひとりはだかんぼうで走り回っていたし、森戸の岩場では海パンいっちょの子供が網持って磯遊びしていました、、地球温暖化って、、やっぱり変。。
Yオーナーたちとお話して出発をお見送りし、音がするほどぼーっとした後、小一時間でゆったり出艇、帰路につきました。 風が上がる前に帰宅(帰クラブ?)しようという魂胆、とにかくPっしーと私の艇庫間にはカヤックで30分程度の距離があるので、どっちにとっても安全ルートをとるため、本日は森戸川も田越川もとりやめ。 まあ、海は逃げないから、また暖かくなったら、ね。
柴崎沖に出てみれば、来るときよりさらに穏やかになった海、視界がよいので尾が島が手に取るように見えました。 漕ぎ続けると結構調子が乗り、これは行ける、尾が島までPっしーと同行を決心、快調に漕ぎ漕ぎ。 あらら、というほどあっという間に、尾が島手前まで到着〜、いつも以上に透明度満点の海を満喫♪
それぞれ艇庫に戻ったら、互いに無事確認のメール交換をしようね、また漕ぎましょう、、と約束して、本日のジョイント漕ぎは終了。 「送ろうか?」という優しい言葉に涙しながら遠慮して、わっせわっせ、とひとり、一色へ帰還。 小磯から遠く浜を見わたすと、ちょうど逗子へツアーに出られた代表が艇をあげているところ。 クラブメンバーの姿はないけど、二日目なので恐らくもう皆さん戻られていることでしょう。 私も車を取りにいかなくちゃならないから、急がなくっちゃ。 「おうちに帰るまでがツアーですよ」 そのとおりですねえ、師匠。
とにかく本日、Pっしーに自艇を買うと伝えて以来の約束・「SHORELINE二人漕ぎ」が無事終了いたしました! 夢は大切に持ち続ければきっと叶う、よく言われることですが、ほんとうにそのとおりですね。 さて、次は何ができるようになるでしょうか、楽しみです!