Let’s CARTOP Program(3)前半

いきなり南伊豆行きました!!

集合はまどか浜駐車場・朝9時。 ということは、行程5時間とみて朝4時に出発する、つもりだったけど、結局スタートしたのは4時15分。 まあ、夏じゃないからきっと大丈夫でしょう。

夏に2度、伊豆に行っておいたおかげで、視界が暗くてもなんとか耐えられるくらいにルートは頭に入ってる。 TLW西伊豆の時は緊張で道路以外のとこをほとんどみてなかったけど、西湘も景色を楽しみつつ90キロ巡航がなんとかできるようになってきた。 前回は台風の中なーんにも見えずに走ってたから、穏やかな夜明けの光につつまれた今回は行程楽勝。 結局予定より全然早い朝8時、駐車場に到着。 見たことのある艇を積んだ車がそこここに停まっているも、人の姿が見えず、私の艇もなし・・・・KM師へ電話。

到着した時に気づかなかったのか? 今回のツアーメンバーは全員既に到着済み、そばのファミレスで朝食中でした。 おはようございます、皆様。 広いトイレで既に全着替えを済ませてしまった私は、妙にやる気満々に見えましたでしょうか?

ゆっくりと準備を整え、今回のスタート地点である熱帯植物園前の小さな浜へ向う。 ここは私が2年前初めて、三浦外を漕いだときの出艇場所。 何もわからなかった当時を思いだしながら、景色をきょろきょろ。 やっぱり道から見る景色は全然覚えがありません・・・・小さな入り江に入って初めて、ああ、ここ本当に来たよなあ、、ってしみじみ。 まだなーんにも持ってなかった当時、コアバスの後ろに隠れてウエットに着替えたこと、ツアーメンバーの顔も名前も全然知らなかったからものすごく借り猫な気分で心細かったこと、トイレが草むらの奥にありながら妙にきれいで驚いたことと。 懐かしいなあ。 まさかあの頃、2年ちょっとあとに自分の艇でここに再び来ることになろうとは、想像もしませんでした・・・・8艇でわくわくしながらスタート!

石廊崎をまわる今日のルートは、ちょっとでも荒れれば相当な難所。 2年前のツアー時は、伊豆らしいうねりが高く、石廊崎まわってから奥石廊には入れず、かなり外海を大回りで大根へと向いました。 私の乗ったダブル艇は、ツアーメンバーから相当大きく遅れてしまい、本当に陸に着けるのか心底不安だったのを思い出します。 スタッフ・Aだっちが乗ったアイラはものすごく流されて、前後にサメが伴走していましたよね。。 思い出してちょっと怖くなる・・・・

それに比べれば今回は、とにかく海が穏やか。 柴崎沖〜菜島で何度か怖い思いをしてるので、それと比べればかわいい?? 7月の萩谷崎だってもっと怖かったぞ。(台風来てたもんね)  いっぱいいっぱいな自分を励ましつつ励ましつつ、皆さんに遅れないよう必死で進む。 石廊崎灯台を横目で見ながら、ここに来て漕いでいる自分を確認してしみじみ感動。 残念ながら写真を撮れるほどの余裕はなく、前進前進。。って思ってたら、TKDさんがロール! うーん、素敵。 私もいつかこんなふうになりたいものです・・・・

石廊崎を越えるまでは結構難しい海だったのも、回り込めば風もなくうねりもなく穏やかな状態に。 ありがとう、、海!! KM師が次々と奥石廊の素敵な入り江を案内下さいます。 綺麗なの!、海。 迫力あるの!、岩壁。 たくさんあるの!、洞窟。 やろうと思えば通れるの!、ロックガーデン。 風が吹いても、とにかく漕いで進めばいいの!!、海。 夏とは確かに違った青色の空のもと、空の藍色を映して透き通る海、どこまでも透明な、やさしい入り江の海面。 ソラスズメがこれでもかというほどイソギンチャクのまわりに群れる綺麗な入り江、、、今思い返しても、ここへ自分の艇で入れた幸せを噛み締めます・・・・。。。

2年前ほうほうの体でたどりついた浜の一つ手前へみんなであがり、お昼ご飯。 未だに自分がここにいるのが不思議で、なんだかぼんやり。 浜のまわりの海はとても暖かく、泳いでいた方もいましたが、ファイントラック2枚重ねだけだったので、後々寒くなる恐れがあったので私は断念。 ウエット着てればよかったなあ・・・次回ツアーに自分の車で行く時は、もうとにかくすべてのウエアを持参しようと決心しました。 

1時間以上ゆっくりおやすみした後、対岸の千畳敷という岩場に上がることになりました。 手前の洞穴もしっかりくぐり、漁船をよけつつ難しそうな岩場へ接近・回り込む・・・・こんな狭い水路にいったいどうやったら入るのよ〜〜、、ってとこへ無理やり艇を進め、上陸! 古に石切り場だったという岩場は、不思議な石切跡が いくつも重なり、内側のタイドプールには小さな生き物がいっぱい。 上に登るとそこから見える景色は絶景!!で、しつこいようですがここに自分が自艇で来られた幸せと不思議を噛み締めました・・・

15時も近くなり、沖の風があがってきたこともあって、今日のツアーはここまで。 とはいえ、私なんかもう、石廊崎越えた時点でありがとーー!!って感じだったので、充実感満ち満ち。  ゆっくりと入間へ。 お疲れ様でした!

今回一緒に漕がせていただいた自艇自車積みの方達のいろんなノウハウは、それはためになることばかりでした。(詳細はまた別途。) 身ひとつで集合場所に行けば全てが準備されていて、ツアーが終われば脱いで渡して終わり。 そんな甘ちゃんスクール生から今年4月に自艇持ちとなった後も、私は長く「艇庫会員」としていろいろ甘やかされて参りました。 艇庫から出艇するカヤッカーと自艇自車積み移動するカヤッカーの間にはほんとうに大きな意識の違いがあって、私はまだ学ばなくてはならないことがいっぱいあるなあ。 そんな気持ちでいっぱいです。

みなと湯に行ってさっぱりした後、夕食の場ではなんとPBJの皆様にお会いできました。 子供たち対象のカヤックスクール開催や、海猿さんたちとの交流のお話はよくよく伺っていたのですが、実際にお会いするのは今回が初めて。 どう見ても28歳にしか見えない海亀さんをはじめとして、おおらかできっぷのよいメンバーの皆さんの姿は想像以上に気持ちよく、私の苦手な「夜の部」ではなく、大好きな「海の部」でぜひ改めてお会いしたい、と思いました。 SWのボブさん、有名なカヤックビルダーであるMIさんのお姿もあり、閉まってはいましたが工房を外から見ることもでき、なんだかとても感動しました。 「ツアーに出る楽しみは、行った先で新しい人たちと知り合えること」KM師がしみじみおっしゃったこと、ほんとにそのとおりですね。

PBJ繋がりで泊めていただいた「しっぽのおやど」も、それは素敵なペンション。 車中泊やテント泊(特に雨の時・・・)は心底苦手な私、こんな素敵なお宿に泊めていただけて、幸せでした。 とてもゆっくり休めました!

明日はひとり帰るんだよな。。 ちょっとブルーになりつつ、「海も人も逃げない、また来よう」。 そんなふうに考えつつ、幸せ〜に就寝。