長距離トレーニング(前編)

本日の漕ぎ距離、大浜→尾が島→カメギ→荒崎→小和田湾岸沿い一周→佐島→久留和→一色約24Km。 プラス、朝練の一色→尾が島→大浜、約4Km。 今全身が死にそうなわけです・・・・明日本当に会社に出られるのでしょうか・・・痛いよう。。

シングルで長距離を漕いだ経験は、ほとんどない。(1回きり、というのを「ある」と言っていいのか?)東伊豆ツアーで大風(あれは5?)に向かって漕いだ経験が私にとってどれだけ貴重か、もう他の人にはわからない、とまで思う。 スキル系のスクールをどれだけ受けていても、結局「体力・気力&持久力=経験」はつかない。 5月の三浦は、週末になると必ずものすごい風(&波)で、サーフゾーン:一色では出艇すらできづらい日々が続いた。 いえ、命がけでちゃんと出てはいましたけど、「勇気を振り絞る・痛みに耐える・とにかく砂まみれになる」、、そんな日々でした(涙)、だって私まだ、全然下手ですから。 うみうし、レベル高いんですよ。 

先週は何故か、レスキュー講習のはずがナビ講習&佐島トライアル。 笑えない霧の中、佐島までの地図を私の頭に入れていただいた。 本日のオーダーは長距離希望、「行けたら江ノ島」でした・・・が、さてさて。

出艇直前に局長から「本日いっちゃん来訪」の話を伺うも、もうけむ師とはスクール成立済み。 突然声かけたところで「講習代」払ってまで私と同じように長距離漕ぎたいかどうか、相談する時間もなかった・・・・ごめんね〜、いっちゃん。。

穏やかな海に、8時半、出艇。 約束の9時半まで一時間もあるので、ウオーミングアップに尾が島までさくっと行って、戻るところで友人UCに遭遇! 久しぶり!! っていうか、1月初漕ぎ以来だよね?? ファルトのお友達と、ゆったりまったり一日漕ぎ予定との話、これまた一緒に海上散歩したいものの、、師はすでに大浜でお待ちかねなのであった。 約束まであと10分。 すまぬ、UC、、いっちゃんは任せた。(←勝手。)

大浜から出艇された師の後について、長距離トレーニング、開始〜。 「江ノ島、見えませんね」という私に対し、「今日はカメギ行きましょう」「Oさんの普通ペースより少し早くひっぱるので、がんばってついてくるように」 は。 がんばります。。

カメギが行き先、ということは、本日シングルでは人生2度目の小和田横断ですね。 これが緊張しなくてどうする!! いや、緊張はいらない・・・・  幸い、海も風も大変穏やか、うねりなし。 予報でも最大あがって午後に風5、北東? オフショア? やだなー。

尾が島まで加速される師を、必死で追う。 ウオーミングアップ、しても、置いていかれるものは置いていかれるのであった(哀) あっという間に50メートル以上の差。 ふう。

尾が島沖で、ナビゲーション。 視界がクリアであれば見えるはず?(※1)カメギ、今日は霧に霞んで、教えてもらってやっとわかる程度。 ちょっと眼をそらせば、わからなくなってしまう・・・ バウをどの目標物にあわせるか、カメギからずらす角度と理由、カメギに着くまでに気をつけなければならない、様々なこと。(※1注:もしかしたら佐島沖くらいからでないと見えなかったかもしれません、修正の可能性あり。) 緊張からか?! ペットボトルのフタを海に落とし、一旦危機に陥るも、PFDのポケットに差し込むことで事なきを得る。 ありがとう、Palm。。

フォワードストローク・左のキャッチ修正を先週から指導いただいている最中の私、今回も引き続き厳しい指導が入り続けました。 もう、「いっち、に」レベル。 パドルの持ち位置、ローテーションとキャッチのタイミング、キャッチの位置・高さ・つかみ方・身体の動き、ブレードの引き、続くローテーションへのつなぎ。 私「こんなに気にして漕いでると、楽しくありません〜!!」、師「いいから。」 スパルタ。

佐島はいったいいつ過ぎたのか。 尾が島起点に、先週より相当沖出しして進んでいるので、久留和越えたのもわかったようなわからないような・・・ 立石、秋谷、芦名、そしてもちろん、佐島も・・・?? 佐島の目標である青い建物の壁や**水産の文字を見た覚えは、確かにあるんですが。  頼りになるのはけむ師の位置と進行方向、目標となる少しずつ濃くなってゆく荒崎の影、見えてないようで見えてくるカメギの姿。 帰ってから地図で見ると、佐島沖からはほんとに小和田を渡ってた、はず。 なのに、海の上の景色は海岸沿いのようにはっきりした違いがないから、どんだけ一生懸命記憶の画像を見返しても、「前後左右の海面」「フォワードストロークと私」「漁船が横切るので止まったときの周りの様子」「見えるようになってきた定置網の浮きの長い長い列」くらいしか思い出せない。 寂しい・・・

往路は漁船に会ったのは3回。 ・・・ほんとか?! そして先週同様、思う、「曳き波は、覚悟してれば、怖くない。」 一色の波なんて、一色の波なんて・・・ ありがとう、一色道場・・・ 漁船の見え方と、それがどんな形に見え続けると危険か、実地で学ぶ。 一生あんなもんに轢かれることのありませんように、私も、すべてのカヤッカーさんたちも。 

小和田は「湾」なのだから「何と比べて浅い」のかよくわからないけれど、浅いと言われるだけあって?漕ぎいってみれば波も風もないのにどうも「ざわざわした」海面。 先週の佐島帰りより全然楽に感じられるけれども、海面が素直とも思えない・・・これって「先入観(刷り込み)」なんでしょうか。 それとも、波だの風だのがあるとすっごく嫌だよ〜、っていう「湾のご挨拶」?! よいしょ、、と、漕ぎ進む。 いや、よいしょではなく、きちんとしたキャッチ、素敵なフォワードストローク・・・(書いてて恥ずかしいです)

人にペースを作ってもらって漕ぐというのは、やっぱり正直、とても「楽」。 スクール生あがり、かつ歴代生徒の中でも下から数えたほうが早い非力ゆえ、「ひとについてゆく癖=自分で考えないで漕ぐ癖」がきっちりついてしまっている私は、一年がかりでまずその癖をとる必要があると思う、、きっと大変だと思うけれど、、、  

いつの間にか、遠かった定置網のブイの連なりがすぐそばに来ていた。 右に広がるそのラインの、長いこと長いこと。 尾が島沖スタート時、方角を考えずこのブイの連なりの中心点に向かって漕いでしまったら、ブイが見える位置から方向修正をして網を避けるのは相当大変だったはず。 そうか、だからもともと「網の端をかすめるための進路」をご指示いただいたのか・・・ 荒れやすい小和田、この辺は相当沖なので、急に風や波があがってきたら、この距離を戻すことが大変な苦難の道になるんだろうな。 うー。 

そして、定置網のむこうに、もうはっきり見えるようになってきたカメギ。 ここは、浅瀬だから座礁するよ、ってことでこういうしるし(=カメギ。 「塔」?? 灯台?? なんといったらいいのでしょう??)が立ててあるんですね、、と、今になれば「カメギの意味」を考えるんだけど、当日その場では「あー、やっと、着いた・・・」という感慨のみ。 左手奥に近づいている荒崎を見る余裕なんてまだもちろん、ない。 穏やかな海面を見ながら、去年秋に見た、カメギ横で大きく立ち上がって巻く波を思い出す。 カメギ方向から小和田に向けてはいってくる大きなうねりも思い出された。 今はこんなに、静かなのに。

定置網すれすれに、漁船が転回しながら進んでいる。 魚群探知機のみを見ながら船長が操船している漁船の危険性。 停止してこれらの船を避ける時、海上のどこにいれば漁船が近づいてこないか。 どこにいれば他の危険から「も」身をかわすことができるのか。 いろいろ教えていただきました。

大潮な日の一番引いてる時間を過ぎた頃だったので、カメギのまわりは相当な引き、素潜りの猟師さん、ちらほら。 小さめの漁船もいろんなところに停泊していることが「目に入るように」なってきた。 そう、多分落ち着いたのでしょう、この辺からぐっと記憶の中の視界が広がってきた。 荒崎も見えるようになったし、振り返った視界が先週ほど真っ白けではないことに安心したり、パドルを差して海の深さを確かめたり、波が来ないことを360度見回してみたり。 私はやっと人心地・・・、けむ師も、タバ休。 PFDに差したペットボトルも安泰、、よかったよかった。。 

(以後も、気長に更新予定・・・)