『海のふた』(吉本ばなな)
2年前ロッキンオン社から刊行された本書、中公文庫に収められ発売になりました。 文庫だけどカラーページもきちんと再録されています。 手ごろなお値段、ちょっと迷った末に、・・・買ってしまいました。。 (ハードカバーと2冊持ってどうする、という本、実は私たくさん持ってるかも・・・)
舞台は土肥。 夏に入る季節から夏の終わりまでひと夏の、ふたりの女性の友情のおはなし。
海が好きな方、西伊豆が好きな方、南の島を愛する方へ。 なにげない表現の間に、いろいろなものごと・ひと・関係を大切にすることの素晴しさがさりげなくちりばめられています。
これから来る夏に、静かで確実な実りの予感を感じている、そんな方。 どうしていればその実りを確実に手にすることができるか、そのヒントをもらえる、かもしれません。
たしかに女性向きな作品ではありますが、とても普遍的な作品でもあります。 どうぞ、皆様手にとって。