As time goes by

tomboy72005-09-07

雲が、勢いよく流れ去ってゆく。  雲の切れ間、ところどころから覗く、空の高さ! 時が飛ぶように過ぎる、そんな時期が年に何回かあるけれど、今はまさにそんな感じ。

長者”ヒデキ”デビューしてから今日で一週間。 全身に残るたくさんのアザと、両足首の腫れ、右手の突き指は全然回復していない。 思い返すたびに、すぐそこにブレイクが迫ってくるような、鳥肌が立つような、リアルな怯えが身体の表面を走る。 同時に思い出す、波の美しさ。 波が迫ってくる時の、表現しようのないあの「響き」。 遠目に見た、うねりが重なり合い一つとなり盛り上がり、高く伸び、そして崩れ落ちる美しいさま。 スターンを持ち上げる大きな力と、ブレイス入れてるパドルの真下で渦巻く波から私の手に伝わってくる力!
奄美で送迎に出てくれたマリンステーション社員のサーファーさんも、K下さんも、Nちゃんも、同じことを言っていた。 「みんな、ここの怖さを乗り越えられなくて、波乗り続かないんだよね」・・・、私今まさに、その怖さと毎日対峙しています。

時間がたてば慣れる、そんなものではない。 Nちゃんも、K下さんも、チャンピオンSちゃんだって、「波はいつだって怖い」って言ってる。 私みたいなペーペー(まだ一回乗っただけ)が怖いのはもう、当たり前。 
波は「思う」ものではなくって、「乗る」もんなんだな。 ほんと、よくわかりました。 怖いけどもう、それを何回も経験する、しかないんだと思う。 

先人のいる幸せ。 教えてもらえる幸せ。 「ここまで来い」と言ってもらえる幸せ。 長者まわりにしかないそんなものたちをしっかり抱きしめながら、波と風を見る目を一生懸命養って、少しずつ少しずつ、あの波に近づいてゆけたらいいなあ。

そんなことばかり、今日は考えていた。