灯台づくし

tomboy72005-08-08

練習も遊びも、しっかり・みっちり・ばっちりやった。 再会やら、知人の知人とのご対面やら、もうシーカヤックの世界が極狭であることをまたしても思い知らされた遠征でもあった。 身の振り方には、ほんと、、細心の注意が必要ですよ〜、遠征する人は特に、ね。

昨夜は、よれよれに疲れている身体にムチうって、二日続けての講習&海辺キャンプでもう、どろどろのウエアを、宿泊先ホテルのコインランドリーで一気に洗濯、完全乾燥まで済ませた。 持ち帰る荷物の中に汚れ物がないって、なんて幸せ・・・♪ シューズもしっかり潮抜き(お風呂で。。)。

で、本日は、せっかくなんだから伊勢市内観光、お伊勢さん参り・・・のはずだったんだけれど・・・・

前回古和浦でレッスン受けた時は、ミーティング後に続けてやってきたため疲れていたり、個人的な事情も重なってこの風光明媚な伊勢志摩一帯を観光することができなかった。 本日は真夏の快晴。 空の蒼さもくっきり、きっと海が綺麗なはず! ということで、とにかくどうやったらたどりつくのかすらわかんないまま、伊勢市駅からちょうど来た近鉄特急に飛び乗り、大王崎灯台を目指して出発、、してしまいました、、、

途中車中から鳥羽駅一帯を観光し(たつもり)、あっという間に最寄駅は鵜方(うかた)へ。 田園都市線を思わせる全国均一デザインのこぎれいな(=没個性)駅舎から出ると・・・なーーんにもない駅前。 バスは30分後。 切符売り場の女性が何故かパンク風で不思議・・・ バスに乗ってから20分プラスバス停から歩いて10分。 ううむ。 暑いのに・・・

大人な私は、結局魔法を使うことにして、専属の足を手に入れました・・・これが、本日は「灯台づくし」の幕開け。

まずは、「絵描きさんが必ず訪れる岬」志摩市大王町波切にある、大王崎灯台へ。 熊野灘に面した大王崎の突端に、漁港から小さなおみやげやさんが続く細い昇り道を上り詰めたところに灯台はあった。 灯台から右は太平洋、左は伊勢湾、昔はそれは厳しい航海の難所だったそうだ。 灯台には150円で上れる。 ぐるぐる目を回しながら螺旋階段を上ると、そこには紺碧の空と海がワイドビュー・280度に広がる・・・快晴で風も穏やかだったから平常心で海をじっくり眺めることができたけれど、これがちょっとでも強風だったら相当怖いレベル! こんな高いところからでも海底がくっきり見える海の透明度に改めて驚く。 受付の女性によると、今日の海は「冷たい紺色」、「温度の低い海流が入ってるときこんな色にみえる」とのこと。 もっとあたたかい青色というのも、見てみたいなあ。 なんてお話をしたり、灯台模型の写真を撮らせていただいたりしてたら、なんと小さなかわいい手作りの貝細工をいただいてしまった。 嬉しかったです、ありがとう、大事にします。。

焦げ付くような夏の太陽に照り付けられつつ、次に向かったのが麦崎灯台。 ここははっきりいって、マイナーbut「素晴しい穴場」だった。 志摩市志摩町片田麦崎。 バス停から延々漁港沿いの細い道を、こんなところに灯台があるなんて思えない方向にまたどんどん入ってゆくと、これまたこの先に灯台があるなんて思えない小高い丘への細い道・・・・木立のトンネルやら笹が生い茂る道をずんずん上へと進むと・・・・いきなりそこに小さな灯台、そしてその下に開ける熊野灘の素晴しい眺め! 展望は300度くらい開けていて、ぐるりと広がる広い海原、とおく正面に和具大島を望み、左手にはさっき上ってきた大王崎灯台が小さく白く光って見えた。 引き潮で遠くまで岩場が続いていて、貝や魚類を採る人の姿もちらちら。 シュノーケリングも楽しい海かも。

次に訪れた志摩半島有数のサーフスポットである国府白浜は、伊豆の白浜をしのぐ美しい白砂が長く湾曲する海岸線。 平日ゆえ海水浴客は五分の入りだったけれど、遠浅に続く白い砂浜のなんて美しかったことか・・・! (サーフスポットとしては「阿児」で有名?) 波はひざくらいだったからほっとんどサーフィンができる状態ではなかったけれど、伊豆白浜よりいっそう長く一直線に寄せる波の美しさは、頭くらいの波で一度ゆっくり見てみたいもんだ、と思わせるもの。 紀州の海岸線はすべてゴロ浜と思っていた私には、新鮮な「白砂」の浜でした。

そして、本日最後となった次の灯台は、安乗埼灯台。 志摩市阿児町安乗岬。 ちょっとさびれた海辺の観光地。 文楽の安乗人形芝居でも有名な土地。 昔は木造八角形の美しい灯台だったそうだが、今は鉄筋の四角い灯台。 映画のロケ地になったとか? ここから見渡す景色は、今までの2つの灯台にくらべ、伊勢湾と的矢湾の間に立地することから、たくさんの船の往来が見られ、人の気配が濃く感じられる「生活の海」。 とにかくお天気がよく見晴らしが利くため、とおく 鳥羽展望台や、さっき見た大王崎灯台を今度は右手にながめることができた。

(まだまだつづく〜。)