海、久しぶり

どんより曇った冬日が、午後になって暖かく晴れた。 で、急に思い立って、久留和の海へ。

ショップでひとしきりオーナーとお話して、放置してあったシェラフを受け取ってから、3週間ぶりの海を見にいった。

今日の海は穏やかな凪で、湾の中には波ひとつなく、突堤で釣りをする人が少し、犬と散歩する人、走り回る子供が数人、と、静かに穏やかな雰囲気。 ぼんやり漕ぐのにいい天気だ。 合宿が中止になったサーフ講習受講者の人達が海に出てるというので、その帰つを待つともなく、ぼーっと突堤ですごす。

海か・・・。 綺麗だな。 艇で浮かんだら楽しそうだな。 Shoreline触ってないなあ。 そんな、ぼんやりとした気持ちで空を見る。 雲がゆっくりゆっくり、流れてゆく様が海面に映って、白い塊が頭の上と足元の海を静かに滑ってゆく。 春を思わせる優しい風が、ときおり髪を揺らす。

なんでここで、あんなに必死で「何かができない」という気持ちに囚われたりしていたんだろうか。 いったい、何がしたくて「苦しい」ことばっかり、見つめたりしてたんだろう。
八ヶ岳に行って、素晴しい景色のもと、いっぱい雪と遊んで、大切な人達と一緒にいて、とっても幸せだった。 
・・・それと同じことを、この海ですればいい。

遠く黒岩の向こうから、サーフの練習を終えた参加者の方たちが戻ってきた。 「サーフ楽しいですよ」「今度はぜひ一緒に」「もうこの艇、買っちゃおうかと」。

正直に言って、今の私は「水の冷たさ」に対して未だに気持ちが引いているところがあるんだけれど、2月末の奄美キャンプから帰ったら、またこの人達と海に出たいなあ。スクールから帰ってきたみんなの顔を見て、そんなふうに強く思った。 同時に、今この浜にいない漕ぎ友達の顔もたくさん思い出した。

皆さん、その時には、どうかまた一緒に海に艇で浮かんでくださいね。。