体育会シーカヤック部・b2

当初予定されていたツアーが中止となったので、そのかわりに久留和でb2スクールをお願いした(インストラクターはマッキ〜)。 最近スクール参加人数が多くて、私自身がずっと不完全燃焼状態だったこともあり、願ってもない機会になった。 今日がなければ、24日水曜に会社休んでスクールをお願いする予定だったから、本当〜に助かった・・・・たとえ年間有給休暇日数が39日+10日もあったとしても、休みをとるのはそれはそれで大変なのである。
この日は三浦でb1も予定されていたがそちらにも参加者がなく、何とかばちゃんも午前中久留和で「山口オーナー一対一講習」、午後は一人で練習をする、、ということだった。こばちゃんもこちらへ1時間程度参加。(ショップが開店するまでしか練習できないから) ・・・・またしても私は「スタッフ講習にまぎれこんだ一般人」状態・・・。

スクール内容自体は、「昨日のビデオⅡの復習/その中で(マッキ〜が私にとって)特に大切と思うものを徹底的に行う」というものだった。
私の苦手としているのは、とにかく「海中に落ちるのを怖れる(嫌がる)あまり、艇を傾ける角度(リーン)が甘い」である。パドルをATに換えて以来、少しずつ何かを掴みはじめたように見える私を、マッキ〜はとにかく「ひとつ越えるまで」徹底的にしごくことにしたようだ。
しごかれました、もう、死ぬまで。
数日前の話なのに、どこまでが午前でどこからが午後だったか既に全然覚えてないので、とにかくスクール内容を一気に列記しておく。

  • フォワードストローク
    • 脚の付け根からトルソーを廻す(ボディーローテーションを身体に叩き込む)ため、次の方法でフォワードストロークを行う。(1)腕を伸ばして肘をまげない状態でパドリングボックスを作り、それをボディーローテーションのみで廻す。(2)肘を完全に身体につけた形でパドリングボックスを作り、それをボディーローテーションで廻す。  (1)は肘が曲がりやすく、(2)は肘から先の手の力を使って、漕いでしまいがちなので注意。 私はパドルが身体に近づきすぎなので、意識してパドルを「膝の上」で廻すようにする。 さらに、パドルが下がり気味なので、シャフトを少し上げて、その位置を下げないように意識する。 左右を漕ぐ時の反対側の手(シャフトを押す側)の方向/位置/力のかかり方が一定でないため、左右の漕ぎ力に差が出てしまい、そのため「まっすぐ進んでいない」。
  • リバースストローク
    • 昨日言われたことを再び叩き込まれる。(1)進行方向の目視 (2)ブレード裏面を海面に入れる位置と角度、パドルを動かす速度  リバースストロークの時も、パドリングボックスを作りボディーローテーションすることをきちんと意識すること。 進行方向の目視と、方向の細かな調整は、フォワードよりずっと大切。 方向調整にあたっては、リーンをして、腕の力で方向転換をしようとしないように。
  • バウレスキュー各種
    • いろいろな形で沈してから、沈脱せずこらえて、バウレスキューで起きる。通常は利き手側からのみ沈するが、利き手逆、両手を上げて後ろに反った形をとってから、利き手側/利き手逆側から沈する。 この後、「不意沈対応」としてマッキ〜が私の艇のスターンを掴んで好きな向きにひっくり返して、バウレスキューで起きる、というのもやった。 気合で、すべて沈脱せず乗り切る。気持ちはここで死ぬほど消耗した、だって、相当沖でやったから・・・・。
  • 二次安定性の把握(左右とも)
    • 限界までリーンをかけて、そこて静止。 艇のコーミングが水没して「艇の腹が完全に見えるまで」やること。 ブレード裏面で半円形に海面に触れながら、二次安定性の位置で艇を保持する。水面に触れるのは「ゆっくり」と。
  • ローブレイス(左右とも)
    • ブレードの裏面に体重をかけて水面の抵抗に乗る。 限界まで乗せてから、ヒップフリックと頭の返しで艇を元に戻す。 特に「頭の返し」は重要なので、忘れず嫌がらず行うこと。 ブレードが水に入っている状態を目視して、どれくらい水面下に入っても大丈夫なのか目で確認しよう。
      • ローブレイスでサーフを押える、ということも体験。 崩れてくる波に艇を並行にして、ブレード裏面で波の上を押え、リーンをかけながら「波によっかか」って巻き込まれ沈を防ぐ。・・・・・怖かった〜・・・・・・
        • 艇を傾ける逆側の体の側面は、「つるほど」締めること。でも、体全体の力は極力抜くこと。 海面にブレードを乗せる時に、にぎりこぶし2つ分ほど「外に」手を出すこと。手をつく位置は、体の前にも後ろにも出ないように注意、90度を確実に作ることを忘れない。→練習中は水面の角度が変わらないから大丈夫だが、普段の海であれば水面の角度が波で常に変化するから、ちゃんと水面を見て、ブレードの入り方を確認したほうがいい。
  • ちょっとだけハイブレイスもやった気がするが、定かではない・・・
  • ランニングターン(ローブレイスにより支点を作って、そこを中心にターンする)
    • とにかく、支点となるブレードは、面を水面に並行に、軽く押えるだけで「抵抗を与えない=推進力(廻ろうとする力)を減らさないように」注意する。 艇が廻ろうとする力がほとんどなくなったところで、ブレードの前をちょっと傾けて軽く抵抗を入れてやることで、内側にきゅっとバウが向く。 この一連の動きで艇が180度美しく廻るように、、努力する。 ターンのきっかけとなるスイープがどうもきれいに・しっかり決まらないので、ターンに入るところで速度がやたら落ちているのが気になる・・・・
  • スカーリング
    • ブレードを自分の体側のどこから入れてどこまで動かしてどこへ返すか、がとにかく間違っていたことはわかった。 その位置と、ブレードのあおり方を直される。 たまーーに、艇が動くことがある、、程度に進歩??

それぞれの指導の間は、「声が出なくなったから2分」「水飲むから1分」程度の休憩しかはさまれなかった。 指導でもう、ずっと声をかけられっぱなし。 違っているところは厳しく指摘され続け、もうこれは体育会シーカヤック部、そのもの。もちろん10分休憩もありましたよ。。指導側の声が出なくなるまで指示を出される、なんていう経験をしたのは、スポーツ音痴の私にとっては多分「生まれて初めて」だったと思う。
ほんとうに、ありがとう、、マッキ〜。

始めは、午後2時半から、昨日同様ビデオ撮りをしてストロークチェックをして終わるはずだったが、「とにかく今日はもっと漕ぐと何かが掴めると思う」とのご指摘により、「16時まで」スクールは続いた。指導者マッキ〜自身「今日は痩せたよね」というくらい、内容の濃いしっかりしたスクールでした。

とりあえず、穏やかな海上では、二次安定・リーンとも、よし、と言われるまでできるようになりました。 海面の抵抗もそれによっかかれる程度にまでなることができました。
「沈した後、海中でバウレスキューを待つ」っていうのがやはりまだまだ苦手で、「あと数秒待てばいいだけ」「沈脱はもうよしましょう」と諭される・・・・・「息を止めて」「海中でまわりを見回す」訓練を、これからやります。。

艇庫に戻って、着替えて床に座っただけで腰が崩れるくらい、すごくすごく疲れていた。でも、望んだとおりのとても充実した内容で、その上ちょっと何かがつかめたようで、うれしい一日となった。
車の運転にも、帰宅まで支障が出ることはなく、自分が相当丈夫になった、、、そんな気もしたのだが、それが大間違いであったことを翌週思い知る・・・・・・(涙)