遅れないように遅れないように

コアのスクールで、私はいつも「ビリ」だ。 体慣らしに尾が島へ行く時も、長者が崎からそれぞれのペースで好きに帰るという指示の時も、必ず全員に取り残され、いつもインストラクターに見守られながら必死でついてゆく。
今回のツアーは人数も少なく、私以外は全員キャリアのある男性ばかり・さらに言うと、ガイド二人がダブル艇なので、どう見ても私が最後尾になる公算が高い・・・ちょっと無理しても、とにかくビリにだけはならないように、必死で進もうと心に決める。

陸上の自然路はよく知っているものの、海の上から見る観音崎自然公園はなかなか趣があった。 とはいえ、空はまだ黒く、海の水も灰色というよりは茶色ぽく、白いパドルを差し込むと海水の色が銅色なのが何とも気が進まない・・・・とにかく、景色を見るというより、ガイドのマッキ〜の説明を聞くというより、とにかく「ただひたすら、進む」!
ありがたいことに、海は大変穏やかで、うねりも波もほとんどなく、私程度のパドリングでも着々と艇は進んでゆく、ありがとうShore Line。相棒があんたでよかった。。ガイドさんも私の非力を気遣って、私の艇には水ひとつ積まなかったおかげで、漕ぎ続けても大した疲れを感じることなく、「まわりに遅れることもなく」!進み続けることができた・・・うれしい!!
遅れない、だけではない・・・何故?! 私が先頭になっていることが・・・?? 自艇参加のお二人は、ペースを落としてか私の前後に必ずいて下さり、その後にガイド艇、レンタル艇参加の男性お二人がそのかなり後ろに続いてくる。 
先日のキャンプでダブル艇に乗ったときも、最後尾だったので、この画期的な位置に戸惑いは隠せず、とにかく振り返り振り返り、ガイド艇の位置を確かめながら前進した。