初めての外海

港を出る段階では、風・波が多少あるものの、海は「普通に見えた」。 私たちの艇は多少出遅れたものの、何とか皆と一緒に進んでゆく。想像以上に透明度のある海でも、すぐに海底は見えなくなり、相当深いところを進んでいることがよくわかる。 たまにトビウオの群れに前を横切られながら、灯台が見える位置までは問題なく(遅れつつ・・・)進む。

ここいらへんから、波がすごく難しくなってきた!「追い波、追い風、逆潮で厳しい海況でした」とマッキ〜が後で教えてくれたが、「艇の後ろの四方八方から圧力のある波が艇を押し上げる」ような状態がずっと続くのだ。 私が乗っていたのは重さも安定性もあるダブル艇だったので「振り回される」ことこそなかったけれど、とにかく舵がうまくとれない。波の方向が一定でないこともあって、どちらに押し流されるというのが決まっていない上、とにかく思ったとおりに進まない(泣)・・・・また「ノロノロの実」ですか・・・・津田さん、本当にごめんなさい、私と一緒に漕ぐ方はいつもこんな目にあうんですよ〜・・・何時の間にかツアーメンバーは遥か彼方へ進んでしまい、最後尾担当の安達さんは、私たちの艇を待つために、かえって波に翻弄されているようで、本当に申し訳ない状態。

灯台を回った辺までは、景色をきちんと見ながら進む(進む方向を考えながら進む)ことがある程度できていたが、ここいらへんになると、「彼方に進むツアーメンバーの艇影を進行方向と考え」「安達さんを見失わないように」進むのが精一杯。 いつしか波の高さも上がり、時たま安達さんの姿が波に隠れて見えないこともあった。

そんな中「サメがいますよ〜」安達さんが大きな声で教えてくださる! 安達さんの艇の横・後ろを伴走していて、時たま背びれが見えたり魚影が見えたりしたらしい・・・けど、波ばっかり見ていた私は結局その姿がおがめず仕舞い。同乗津田さんはちゃんと見えたと嬉しそうだった、、いいなあ。。