午後は自分で

タカさんが午前中で帰宅されたため、午後は師匠とかばちゃん、私の3人でのスクールとなった。どちらにしても贅沢なスクールだ。
午後は、お待ちかね(?!)セルフレスキューだ・・・!

午後になり、朝方の穏やかな海は、いつも同様かすかに白く光る三角波がたっていた。
まずはじめは、尾が島を越え、とにかくどんどん沖へと漕ぎ出した。
昨日のロールの疲れと、午前中の再乗艇で腕を使ったため、この程度の波でも右手が重くてなかなか動かない。師匠にさりげなくそれを訴えるも、スクールは着々と進む。

●セルフレスキュー

  • 艇を起こす方法=パドルの浮力を利用して海中で体を安定させた上で、自分でバウを持ち上げて水抜き→ひっくり返す、コクピットをつかんでできるだけ水をしゃくらないようにしてひっくり返す(水は必ず入るから、できるだけ少なくするよう努力)
  • 艇に上がる方法=馬乗り型(スターン側からよじ登り、体を低くしてコクピットまでいったら、コクピットにまたがり足を入れる)、パドルフロートを使って上がる(パドルフロートを膨らませてパドルに付け、パドルを艇に対して90度にして保持、それを支えに艇へよじ登る。パドルを右手でコーミングを掴みながら抑えて右足からよじ登る方法と、体の左に置き艇にパドルを固定して左足からよじ登る方法とがある。)
  • 艇がひっくり返ったまま、スプレースカートがはずれていない人をどうやって助けるか:とにかく艇を横付けにして、ひっくり返った艇のコーミングをつかんでひっくりかえす。重いから大変。

再乗艇するためにパドルを利用する場合、それを固定する力が自分の手にないとパドルが安定せず、体が上がらない。
艇起こしのために自分でバウを持ちあげて水抜きをするのは、相当力がいる。
体をスターン側の艇に持ち上げるのは、波の上下やバタ足などで体に揚力をつけて、一気におへそまで持ち上げる必要がある。腕の力とタイミングを読む力が必要。

お盆休みになり、ここ数日間湘南でも海の事故が相次いだため、海上には保安庁のヘリが出ていて、私がもたもた再乗艇しているのを見てか?近づいてきてしまい、あわてて師匠とかばちゃんが私の艇を抑えるという場面もあった(恥)

いままでやり方は見て知っていたレスキューをいくつか自分で行うことで、その難しさと経験したことによる落ち着きの両方を得ることができたような気がした。

しかしながら、ビルジでの排水があんなに大変だったとは、もっともっと腕を鍛えないといけないなあ・・・・