久しぶりの「穏やかすぎる海」

今日の海は、波も風もまったくなく、海面は鏡のように穏やかだった。こんな海は久しぶり! かばちゃんは心なしか「穏やか過ぎる海」にご不満な様子。私も、とても艇が進むのでうれしかった反面、ちょっとつまらないなどと生意気を思った・・・・。
久留和港内ではなく沖の尾が島付近で練習をしよう、ということで、するすると穏やか海面を進み、体を海に慣らす。

今日は基本的に、レスキューデモ(かばちゃんとタカさんによる)→師匠の解説、補足→私が練習、という流れで学習することになった。

  • バウロールによる艇起こし補助(実際にはほとんどできない)
  • パドルをバウの代わりにした艇起こし補助(実際にはほとんどできない)
  • T字レスキュー:沈した艇を自艇と90度にして艇を起こして水抜き、艇を返してから自艇と並行に並べ、艇を支えて再乗艇の補助をする
  • V字レスキュー:     〃                、艇を返してから自艇とV字に並べ、片足を自艇にかけ、片足は起こした自艇にかけて体を引き上げ再乗艇する
  • 艇から落ちた人と艇が離れてしまった場合どのように助けるか:まず沈時の水温によるが、基本的には艇(とパドル)を回収して、艇から落ちた人の側に寄せ、落ちた人と共に水抜きして艇を起こし、再乗艇の手伝いをする、艇の水抜きの補助をする
  • 人が乗っていない艇を落ちた人の側にどうやって持っていくか:人の乗っていない艇に自艇をぶつけ、押すようにして運ぶ。波の向き、風向き、落ちた人の場所(とどのように流されていくか)を見極めながら、できるだけ早く艇を落ちた人の側に寄せる
  • 落ちた人を自艇で引っ張るにはどうするのがいいか:人は水に対する抵抗力が大きいので、牽引しようとすると大変重い。このため、できるだけ艇でひっぱろうとしないほうがよい。どうしても艇でひっぱるなら、バウにコアラのようにぶら下がってもらう(しかない)→これを体験したかばちゃんによると、何かものすごく惨めな気持ちになるとのこと・・・

今まで久留和の湾内で水にこけることを断固拒否していた時期があんなに長かった私だが、昨日のロールで相当気持ちが落ち着いたのか、はじめのバウロールでちょっと動転したものの(艇からまた体が抜けてしまった)、その後は何とかスクールについていくことができた。人は成長するものである。ほんとに。
ただし、艇を起こすことがこんなに重く大変なことだったとは・・・・・スクール後、艇2艇を一度に運べるかどうか、と共に、私の今後の「最大の」課題なのかもしれない、と思った。