初めて見る夜光虫

一色海岸を岸沿いにぐるりと巡り、再び長者が崎へ戻って上陸、用意された冷たいお茶をいただきながら夜光虫が活動し始める時間(19時半過ぎくらい)を待つ。参加者は明かりをつけずに三々五々集まり、いろいろな話を聞くともなく聞いたり、話すともなく話す。(こうしていると、誰が誰だかよくわからなくて変な感じ)マッキ〜が先日の奄美キャンプで見たというでっかいマンタ(タタミ2畳大くらい)の話も聞かせてもらうことができた。シュノーケリングも本当に面白そうだなあ・・・。
たまにいきなり光るのは、今回「謎のカメラ係」として参加した山口師匠のフラッシュ。(ガイドリーダーはマッキ〜。)

そんな中、一色海岸側の海に入っていた浜島さんが、さかんに海の底の砂をかきまわし始めた。夜光虫がいれば、こうすると砂と一緒に舞い上がって光って見えるそうだ。(山口師匠談)
はじめは全然光るものもなく、砂が舞い上がるだけ、に見えた・・・・・が、「いたいた!」という声が! 舞い上がる砂にじっと目を凝らすと、はじめはごく少しだけ、ちらり、と光るものが舞っているように思える。・・・気のせい?、と思うと、さらに「ほらほら、そこに!」と、次々と夜光虫が出てきた気配。さらにじっと見る。・・・・・いた!蛍の十分の一にも満たない小さな光が、舞い上がる砂のそこここに、確かに光っている。まだ数が少ないながら、次々と舞い上がってくる夜光虫を、皆と一緒に驚きつつ見つめる。話し込んでいて夜光虫に気づかなかった参加者も次々と海に入ってきて、驚き、そしてとてもうれしそうに夜光虫の光を見つめ、自分でも探そうと海の底を探る。

長者が崎の久留和側は、一色海岸側より水温が高いのだが、そちらへ入っていた参加者からも夜光虫発見の声が! 行って見ると一色海岸側より数が多いようだ。舞い上がった夜光虫を、さっきお茶の時に借りていたシェラカップにすくうと、ちょうどカップのフチにぐるりと光が付いて見えとても綺麗だった。 スタッフの鳥居さんによると、夜光虫が見られない日も確実にある(鳥居さんが初ガイドだった日はまさにそうだったらしい)ので、私たちは本当にラッキーだ。 でも、ここで見た夜光虫は、今日久留和に帰り着くまでに見るであろう夜光虫の、ほんの「始まり」でしかなかった。