その贅沢さ・・・・「メンバー」と「ツアー経験」の。

講師の方たちのプロフィール。わかる人から見ればその豪華さたるやもう・・・・。

吉角 立自氏
伊勢志摩カヌースクールhttp://www1.ocn.ne.jp/~paddleco/index.html校長、日本セーフティーカヌーイング協会理事。
野川哲也氏
RAINDOG SEAKAYAK SKILL SERVICEhttp://www.h5.dion.ne.jp/~raindog/代表 旅派シーカヤッカー。 ホームページのセンス抜群?

ゆっくり昼食をとり、午後は試乗会をやめて、簡単なショートツーリングに出ることになった。 沖の波はマッキ〜曰く「俺だってあまり出たくない」程度の高さ。 (後で吉角さんに伺った高さは「8くらいかな」とのこと。)

山口師匠のお気遣いで、私はなんと、吉角さんのタンデム艇(前)に乗せて戴き、波高い沖へと出発。 私の経験が大変浅いことを知った吉角さんは、「普通にパドリングしていればいいから・・・」と、優しく有り難くももったいないお言葉。

KOAのいつものツアーであれば、沿岸沿いに進むところ、今回は久留和の防波堤を回ったところからまっすぐ沖に漕ぎ出した。 

波の高さは、あれはどれぐらいだったのだろう?

始めはまとまっていたツアー同行者も、レベルに応じて進み具合が変化し、徐々に回りのメンバーの姿が前にも横にも見えなくなる。 波の高さにはばまれて、なのだ。

先日の平日片道で、ガイドのマッキ〜が私には無理、と判断した波の高さはこれの5分の1程度。頻度、方向のランダム加減に至っては比較にならない。 その上、情け容赦なく崩れてくる・・・・・波は時々私の上を通過し、艇の中にも相当水が入ってきた。

そんな中を、野川さん。 あれをなんと表現していいのか今の私には言葉が見つからないんですが、「波も風もない水面を滑らかに進む」ように、自在に進んでゆく・・・・進行方向逆に艇を向けて、後ろ向きにあの高い波を越えてゆくんですよ、するりと。 あれ、櫓漕ぎだったんでしょうか・・・? 別世界・・・

一定距離を進むと、山口師匠の判断で、再び久留和に帰還。

帰りは追い波で、メンバーはターンに手間取り再び散り散りになるも、波は格好のサーフカヤック向き。 余裕のあるメンバーはいい波が来るとそれに乗ろうと艇のスピードを上げる。

吉角さんも、その体験をさせようと、タンデム艇のスピードをお一人で上げようとしてくださった。 

久留和の湾内に入るところで、波が複雑にからみあうような感じになった。 吉角さんは、重い艇を巧みに操りながら、他のメンバーへのケアも怠り無い。
慣れない艇(試乗会だから、初めて乗る艇の方もあった)の操作に苦しむメンバーに、艇の右についている小さなレバー(名前を忘れました)の位置を「何センチどちらに換えるとどちら方向へに進みやすくなりますからやってみてください」などと何度も指示され、バランスを崩しそうになると艇を寄せるなど、細心の注意をはらいながら指導をされる。

波でほとんど見えなかったのだが、このあたりでかばちゃんが一度沈して、無事起き上がっていたような? 
かばちゃんとはまだ会ってひと月たらず、海で一緒に漕いだ経験も二回しかないが、彼女が本当にシーカヤックが好きで、今まさに海にはまっていて、その気持ちがどんどんスキルアップにつながっているのがよくわかる。とてもかっこいいです! またゆっくりいろいろお話したいものだ。(←ファンレター?)

何とかメンバー全員が湾内に戻り、無事ミニツアーは終了。 
私自身は吉角さん、そして山口師匠に、返しきれないご恩を受けたように思う・・・・すばらしい経験を、本当に、ありがとうございました。