「海図」「ナビゲーション」講習

試乗会には来られなかった2名の方が追加で参加され、「海図」「ナビゲーション」講習が始まった。

今は、インターネットをたどれば、調べられないことは何もないといっても過言でない。 だのに、私はなにひとつ予習もせず、吉角さんの講習に臨んでいた。

ここ数年、私が仕事で苦しんできたOAスキル系では、ともすれば「初心者な質問をした」というだけで厳しく責められ、「学ぶ価値なし」と糾弾されたこともあった。

久留和に来てから、私を心から楽にしてくれたのは、ここではそういうことが全くなかったことだ。

人から直接、顔を見て説明を受け、操作を教わり、試しに動かし、わからなければ何度でも確認し、やっていくうちに少しずつ馴れて、できるようになってゆく。 人は始めは何も知らないし、できない。 それでいいんだと確認すること。 これは人をとても安心させると思う。

KOAでのカヤック経験が、「学習の対価を払ってのスクール」だったということを差し引いても、だ。

・・・話がずれました、すみません。

☆【艇庫での講義】

  • 自分の位置を海図上で探す
    • 吉角さんが、ご自分のフィールド周辺の海図を見せてくださった後、それを利用して、まず「海図上で自分がどこにいるのかを、海上で確認(目視)できるもの二つの角度から割り出す」やり方を実習する。
  • コンパスの種類と使い方
  • 海図上にあるコンパスが二重なわけ、どう見るか
  • 海図上に記載されているいくつかの記号の説明
  • 海図上で、目標となる二点をどのように探せばよいか
    • 瀬戸内海の海図を使って、目標点をどのように探すのがよりよいかを実習。
  • 実際に海上に出て、目標地点を探すときに気をつけること
  • 海図上から、シーカヤックでツアーをしてみたいルートを探す
  • 探したルートを実際に漕ぐと、どういった問題が想定されるか
    • 瀬戸内海の海図を使って、講習参加者が希望したルートに、海図上からどんなことが読み取れるか指摘
  • 潮汐表を使って
    • 満潮と干潮の間にどれぐらいの差違があるか、それによって潮の流れがどのように変わってゆき、それがシーカヤックでのツアー工程にどのような影響を及ぼすか、を、「潮汐表」の数値から調べ、さきほどの「希望ツアー行程」ではどれくらいかを実際に割り出してみる
  • 海図のいろいろ
    • 吉角さんが持参された海図を実際に見て、それぞれの地域の特徴(見所、漕ぎどころ、魅力と注意点)の説明

☆【久留和港内での計測実習】
実際に久留和港内突堤に出て、そこから見出せる、「目標地点となりうるもの」2つの角度を使って、実際に自分の位置を割り出す実習を行う。

2つの目標地点を設定するのが、実際にはこんなに難しいとは思わず、机上の説明を聞いただけではなかなか実際に活用できないのだということを確認した。