冬の風

起きてから、海に出ると決めて自宅を出発するまでに2時間半。 自艇なのだからもう、いつ出してもいつ戻ってもいいはずなんだけど、昨日から本隊&うみうし号が千葉に行っているので、何があっても自分で戻らねばならないからねえ、どーしよう、、とぐるぐる考える。 とりあえずまあ、、と一色へ。 到着すると、すでにお昼をまわっておりました・・・

暖かい冬日。 クラブハウスには既に誰もいないけれど、4人くらいが既に漕ぎ出している模様。 海岸に出てみると、風も思ったほどではなく、うねりもまあ、この程度なら。 御用邸天皇陛下ご一家が滞在中のため、一色湾内に警備艇が停泊中、見渡す限りカヤックの影はないものの、Sのサーファーさんたちが波待ちをしている。 上がるんでしょうか、これから。。。

海岸入り口の砂防壁に砂が吹き寄せられて、キャリーで運ぶと曲がり角でスタックして大変。 といっても、私に担げる体力はないので、今度からコースどりを考えないとなー。 よいしょ、、っと浜へ。 皆さんはどこへ行ったのかな?? 見渡してもだーれもいません。

とりあえず防波堤内へ向かって漕ぎだす。 風はまあこんなもん、うねりもまあ、こんなもん。 今日も一人で行けるかな、尾が島。 一日一回ダッシュの練習ということで、30秒はきついから15秒ダッシュを2本、ちょと休んで沖へ。 ちょうどいいので警備艇を目指して進んでみる。

本日は出し風=オフショア=追い風。 と、沖に出れば気づくのだけれど、テンポよく沖出ししている間は風の強さがまったく分からず、ただ「今日はなんか漕げるなあ」。 柴崎−尾が島ラインまで出て、左ターンするところでびっくり。 結構吹いてたのね! 突然ぐらぐら。 そうか、風が直角に押してくれたからあんなに進んでたのか。

実は、冬の重装備になってから「目的なく一人で沖出し」したのは初めて。 キャップ(耳まで覆うフルタイプ)にグローブ(ミトン型・手のひらは開いてる)の完全冬装備は、春〜秋の間、自前「風力計&風向計」の役目をしていた両耳と前髪、手の甲をすべて覆ってしまっていたので、真後ろの風の強さ・流れがまったくわからなかったのでした。 不覚〜・・・・ 

1月に入ってからよくわかっていたことなのだけれど、冬はとにかく「気持ち」も「身体」も「ノル」のがとても遅く、ちょっと吹くと気持ちが持っていかれやすい。 今日はまさにこの「テンションダウン」が海に出てすぐやってきてしまい、一気に漕ぐ気を喪失してしまいました。 自分を励まして大浜沖まで出し、長者のプールを眺め、たまーに大きなうねりが入るのをじっと見つめた後、うねりに押されながら防波堤内へすぐ帰ってきてしまいました。 防波堤すぐ外にはうねりが入ってない上に、ちょっとうねりの入るその向こう側にはサーファーさんたちが待機中、さらにその向こう:うみうし前には「私一人には」ちょっと大きいうねりがセットできれいに崩れてた。 ・・・・うーん、うーーん、うーーーーん。

仕方なく、防波堤内で小出しにスキル練習をして、警備艇を中心に一色湾内をぐるぐる回って、2時間弱で艇を上げちゃいました。 上げたと思ったらディアSさんが逗子から単独戻って来られたのだけれど、漕ぎたい気持ち・戻らず。 ・・・海には戻りませんでした。

冬の一人漕ぎ、課題満載です。 何故先週は沖であんなに漕げたのに、今日はダメだったの? ひとりで乗り越えなければならないもの、たくさん。 そんな、一日。。