父を越える

入社当時よく一緒のグループで遊んでいた人と、それはそれはそれは久しぶりにゆっくりと話をした。 現在の繋がりである仕事の話なんぞ全く一切せず、学生時代&昭和話に終始、さらに彼はアコギを弾く人なので音楽ネタ爆走。

何の話からか、ふと147センチである私が「あと10センチ身長が欲しいなー」と言うと、すでに180あるにもかかわらず彼はあと5センチほしかった、と力説。 理由。「(俺の)憧れだった松田優作は185あった。 あの頃かっこいいと言われていた優作とかモデル(特に名前は秘す)とかは、みんな185だったんだよ」 ほお。 「拓郎は(あえて略)。」 はいはいはい。 「でもさ、俺、おやじには勝ったんだよね。」 は。 「おやじ178だから」

2センチって誤差の範囲では、とか、結局髪型の問題ではとか、普通のビジネスシューズとかローファー(男性用)とかのヒールって実は1.5〜2センチなんだよーとか、10代の終わりで180になったんなら、今はもう178ないよとか、そういう女子の現実的な話は絶対しませんでした。 その後も、「2センチ勝った時の喜び」を縷々カタる彼を見ながら、ああ、この人は「お父さんが好き」だったんだなあ、微苦笑。

当うみうしの副長さんが、最近息子さんを連れてダブル艇で海に出るところによく会います。 実家時代の同期(・・・上司)す〜さんも、彼の縮小版かとみまごう息子さんと楽しくマリブを漕いでいました。 仲の良い父−息子関係を見るのはとても楽しく心温まるもの。 古い友人が父を語るのを聞きながら、これから30年くらい後、副長Jr.とかす〜Jr.とかも、こうして父を語る日が来るのかな。 そんなことを想像して、楽しんだ一夜でした。