視線

先週末、土曜早朝の漕ぎ漕ぎを思う。 

一色から出艇前、30分以上海を見ながら「今日は本当に自分ひとりで大丈夫?」と自分に聞いていた時間。 目が届く限りの範囲を、細かく細かくしつこく眺める・・・・ 目にした情景が次々と思い出されてくる。 一色独特の一直線の波、入ってくるセットのタイミング、高さ、それが崩れゆくさま、波の両側から波の音より少し遅れて届く、言葉では表現できない『くるみこむような音の響き』。 霞む沖に漁船が様々な方向から集まってくる、釣りの船がぽつぽつと定点を作る、小磯に向って崩れる波はどこいらへんから盛り上がり、どんなタイミングでそれが続くか。 雲の流れ、風の向き、潮の高さ。 新たに出てゆく釣り船はどのコースをとるか、どこを目指すか、どこで止まるか。 真名瀬方向の波はどれくらい? そこに停泊している釣り船?の見え隠れが、きっとうねりの大きさ。 ひゃーー。

よし、出るか。 そう決めてクラブハウスに戻ると、スロープ曲がったとこにニャンの姿。 あ、おはよう。。 準備してスロープを降りると、ニャンのお友達・パンダ猫も黄色い目をまん丸にしてお見送り。

ひとりで漕ぎたいと意識しているわけでは絶対ない。 誰かと自信をもって漕げるようになるために、一生懸命経験値をあげているだけ。 とはいえ、、ひとりで漕いだ後自分の中に残る視線の跡の、なんと多様で豊かなこと・・・

<追記>
しーかやっくうみうし・8月の予定、アップされました!