NAVI(前編) - はじめてのコンパス -

週末は、雨。 それって、6月のきまり??

昨夜はすごい雨でした。 日曜は一日漕ぎの予定だったから、雨脚聞くとブルー全開・・・いや、今思いっきり降っておいてもらえばよいのか。

起床すると、どんより低い雲、雨は「どうしようかな?」って思ってる気配。 ・・・はい、一色行きましょう。 昨日の霧を見てれば、今日のぼんやりした天気は大変「クリア」なだけ。 風は幸いなし、うねりも入って・・・ない方。 沖を眺め渡しても、崩れてるとこはない。 先日の初ひとり尾が島の日より、多分まし。

スクールが中止・珍しくもSY先輩不在の中、クラブハウスには局長おひとり。 ・・・ちょっとうしろめたい私・・・は、本日Kem'sのスクールなのでした、おそれおおくも贅沢な、マンツーマン。 ニャンの秘密に驚愕しつつ、準備、出艇。 そう、「大浜までひとりで行く」とこから、本日のスクールは始まるのでした・・・・


そうはうまくことは運びません。 とうっ!!とばかりに、一色の波にひっくり返される。 (涙)・・・再スタート・・・今度はなんとかうまく出られました。 もう、一直線に沖出し。 先日のひとり尾が島デーに理解したんだけれど、風がなければここは波に直角に出るのが正解。 波の入り方に逆らわない。 小磯の線越えて、柴崎突端の線手前で左折。 これで、変に大きなうねり以外はなんとかかわせそう。

大きなうねりはあるものの、この前ほどあがらないのは、潮がこの前よりは満ちているから? 小磯迂回をしなくても岩の間を通れた、とは思うけれども、あそこは当分封印。。 御用邸前過ぎて、大浜の堤防全体が見えたへんでまた左折、波に押されながらお池へと向かう。 「波に押されながら」。 以前あんなに怖かったこれ、一色でダンパー気味の波とつきあううちに、怖さが薄れてきた。 加えてショアが「だから、大丈夫」と言ってる。 私は進行方向保持だけ、今のところすればいいのね?>ショア

浜に到着すると、既にけむ師はお待ちかね、まだ普段着なのは、午前中「座学:ナビゲーション講習」予定だから。 と、、あれ? 後ろから?? マンゴー色のヴェローチェ引きつれ、TKDさん! 少し時間ができたため海にみえた、とのこと。 見よ、「三浦漕ぎ魂」! 後ほど海上で、と一旦海と葉山公園へ別々に。

なんでナビゲーションなの?というご質問にお答えします。 ソロで出艇した時、海況よし、風なし、で、沖に出たはいいけど「いったい私は今どこにいて、これからどこを目指せばいいの?!」 そう思ったことのある方、のみ、この先へどうぞ。 スクール生時代、多少距離漕ぎをした後やツアーの帰路、「さあ、久留和へ戻ってみましょう」「何を目指す?」と言われて、答えに窮したこと幾度か。 実は今でも、間違えてばっか・・・  先日のJSCAレスキュー研修会でも、さて118に電話が通じて「遭難です!」と言ったあと、自分のおおまかな現在地を言えるか?! 言えません・・・・ 「今の私」の「技術」じゃなくて「場所」を知る、それが、本日講習の柱。

出てきました、海図・コンパス。 けむ師のコンパスはSUUNTO、私のは、一部で話題のBe-pal25周年記念付録(未開封)。 いいの、方向・角度がわかれば・・・  磁石の北を基点に、そこから目指す方角が何度の傾きかを知る。 基本はたったこれだけのことなのだけれど、「磁石の北ってどれだっけ?」とか「コンパスってどうやって回すの(注・本当はこれ、「コンパスって回るの?」から始まった)?」から始まるので、講師は大変(すみません・・・)。 ん十年前の理科の記憶を総動員して、なんとか説明についてゆく。 地図上で、実際に葉山公園から江ノ島を見て、「何度の方角を目指す」ことを体得。 さらに、ふたつの目標物への角度をもとに、そこからひいた直線の交点に自分がいることがわかる、ということも、何とか納得する。 バウハッチにコンパスをつける理由、見方も、説明を受けてやっと理解。 ”飾り”では、なかったんですね・・・

SUMOGURIさん葉山公園到着と入れ違いに、やっと出艇。 雨がぽつぽつ降りはじめ、帽子はやめてヘルメットを装着・・・変な人、全開?!  とりあえず沖出し、目に入る目標物の二つを重ねて進行方向を保持する練習、、と思いきや、「海が穏やか過ぎるからやめ」。 「じゃ、ちょっと漕いで見ますか」、柴崎方面へ転回。 そこへ、真名瀬から帰還のTKDさんに邂逅、同道することに。 

真名瀬ロックガーデン→柴崎沖→菜島→裕次郎灯台。 荒れてなければ磯観察と釣り向きの静かな入り江、、今日はうねりが入って、砕けた波でところどころまっ白。 けむ師の指示されるルートをたどって、必死漕ぎ。 真名瀬を抜けると、そこのいは大きなうねりが待っていた。 久しぶりでした、こんなに大きく上下に揺られるの・・・ 引いた菜島を、ハルをこすらないようにまた、けむ師の漕いだ跡をなぞるように抜ける。 そこを抜けると、夢のように静かで穏やかな海・・・ たった15分程度の漕ぎで、こんな様々な海況を体験するとは、思っても見ませんでした・・・

徐々に強まる雨脚、多少あがる風にうねりは収束方向?? お昼休憩の場所をしばし思い悩むけむ師、とりあえず時間に制限のあるTKDさんのために、全員大浜帰還を決定、転回。 今度は柴崎突端を大きく回って帰ることに。 ・・・漁船が、、ちょうど通りたいとこに、、そこらへんを通ると多分一番うねりが落ちついてる、、のーにー。 しぶしぶ、漁船と柴崎突端の島の間を通る。 潮が上げ下げするから、もんのすごくマジ漕ぎ、必死。 越えたところでけむ師からダメ出し。 「ほら、歌でも歌って〜。 肩の力、抜いて。」 ・・・KS師匠であれば「しょっぱい顔」、ってことですね。  だって、すーーーーーごく久しぶりに「誰かと一緒にいても怖かった」んですもん!!
 
 よく考えれば最強のバディ。 けむ師にTKDさん、おふたりともさりげなく、私より岩寄り、波が崩れる側を前後に漕いで垣根を作り、万が一の事態に備えてくださっていた。 あせってたのは私だけ・・・すみません。。

そこを抜ければ、あとは大きな大きなうねりのみ、風も感じられず、順調に大浜が近づいてくる。 と、遠くに赤いパドルのブレードがちらちら。 SUMOGURIさん、でした。。 おひとりでなにやら練習中。 TKDさんがパドルをあげて合図をされると、やっと近づいて来られた。 お疲れ様です、雨の中。 みんなでゆっくり長者のお池に入り、長者が崎の浜を見ると、実家コアのツアーのみなさんがタープの下でお食事中。。 わー、あったかいご飯だ、、うらやましい。。 けむ師が少しお話されて、無事浜へ帰着、午前の部終了。

これで撤収されるTKDさんに、ぜひうちのショアに、と試乗をお勧めする。 ローンの話など小さな声でつぶやかれつつ、素早く足をあわせてするりとお池へ。 おおー、走ってる、回ってる、傾けてる、、おお、ロールまで! うちのショアが一発でTKDさんを尊敬した気持ちが伝わってきました。 またいつでも、乗ってやってくださいませ。。

午後から出艇されたYS先輩がここで合流して、お昼タイム、TKDさんは素早く片付け、パドルがルーフに乗ってないか心配しつつ帰路につかれました。 お疲れさまでした!!

さて。 この後午後の部は、大長編『けむナビ・佐島ツアー』です。 写真すら一枚もなく、この後もただひたすらずらずら続く文字でも許す、という方のみ、明後日のブログをひもといてくださいますよう・・・

つづく!