NEXT STAGE

仰げば尊し、我が師の恩〜♪ 
本日は卒業と出発の日。 長くお世話になった久留和海岸から出艇して、艇庫のある一色・しーかやっくうみうしまで、自艇オーナーの道・第一歩を踏み出しました!

朝八時、艇引渡し。 1時就寝、6時起床でも、空は快晴、昨日同様海は穏やかな気配。 満開の桜並木をいくつもくぐり抜けて車は海へ向かう。

よく考えると出艇地と上陸地が違うので車をどうするか悩み、結局一色で着替えて荷物を置いて、「フルドライスーツを着たまま」艇に積む荷物だけを持って久留和へ向かう。 海岸手間の駐車場ももうこれであまり来ることはないだろうなあ、って思いながら入り口に愛車を停める。

艇庫に行くと、師匠は本日のスクール準備中。 横浜で行われるカヌーショーに参加するみなさんはつい先ほど出発されたらしく不在で、ご挨拶はかないませんでした。

包まれたクッション材をはがすと、ぴっかぴかのSHORELINE! 指定どおり、真っ白なボディにオレンジのシームライン、バウにコア練習艇と同じオレンジのスプラッシュ。 引き締まってニュートラルな感じ。 意識したわけではないのだけれど、デッキが白いのは思った以上に「美人」さん。 検品、引渡しはあっという間に終了。

と、そこへ、M先輩が突然登場。 思うに、シングル漕ぎ未経験(なのに一人で一色へ向かおうという無謀な)私を心配して、局長が一色から派遣されたらしい。(25分で追いついてこられたとのこと) ・・・そのために前夜からクラブハウス入りしてくださったのでしょうか、、なんて暖かなお心遣い・・・・ありがとうございます、Mさん&局長。。

浜で進水式をせんと準備していると、ごん太さんもおいでくださり、こぢんまりと進水式。 一緒に一色まで、とお誘いしましたが、ごん太さんが計画している方向が逆のため、本日はM先輩と一色へ。

練習でもう何回と漕ぎ進んだ尾が島を目指して進む。 新しいキズ一つないハルのおかげか、艇がもう滑るように進む、進む。 うねりも風もない穏やかな海だからこその進み具合だろうけれど、初めての艇と思えない軽やかなパドリング・・・って、(ほぼ)SHORELINEしか乗ったことないんだから当たり前といえば当たり前か。。

先日レンタルで海に出た時も思ったのだけれど、スクールでない「フリー漕ぎ」の時の「視界の広がり」って、はんぱじゃない。 海だけでなく山も空も、全部がいつも視界いっぱいに飛び込んでくる! 134号沿いの山をこんなにじっくり見たのは、恐らくこの海に出て初めて、だろう。 山の形や連なり、山に咲く桜のさまざまな色合い、穏やかな春の光に照らされた「ひねもす朝の海」、きっとこの風景はずっと忘れないと思う、、初めてカヤックに乗った2年前の5月1日同様。

あっという間に尾が島到着、藻が茂る手前の浅瀬を避けて、尾が島裏を抜け、ジョーズってポイント真上で休憩して長者先端を初めてじっくり見つめる。 どう考えてもここで停泊した記憶がないのは、ブレークポイントだから、なんでしょうね。 大浜には近寄らず、このポイントからまっすぐ一色へ向かう。 

こんな穏やかな春の日なのに、ここまででお会いしたパドラーはたったお二人。 みなさんお花見へ向かわれていたんでしょうか、いや、時間が早すぎた・・・?(午前10時前だし)

一色へ到着すると、そこには同じくうみうしのYさんがちょうど出艇しようとフェーゴを準備されているところだった。 午後はデート予定のあったM先輩からバトンタッチして、今度はYさんが私の初漕ぎを先導してくださることに。 本当に、ありがとうございます。。

とりあえず菜島まで、ということで森戸方面へ。 岩場をゆっくり巡ると、透き通った岩場の海底にたくさんの海草がのびのびと繁るさまがよく見える。 この海の底がこんな白砂だったとは、知りませんでした。 間にはきらきら光る小さな魚の群れ。

森戸を見ても、先にこちら方面へ半日ツアーに出られた局長が見当たらないため、そのままどんどん漕ぎ進み、なんととうとう逗子海岸まで行くことに!

逗子海岸。 まだ2回しか行ったことない、私にとっては「防波堤前が嫌い」なイメージのある場所。 大崎側から回り込むと、**で有名なビーチにもその筋の方たちが等間隔に甲羅干し中。 そうか、これがその有名な・・・・。。 

入ってからが長い逗子湾を漕ぎ進み、ウインドサーファーやプレジャーボートをよけつつ海岸に着くと、大潮なのかかなーり引いた海岸線。 遠くに逗子ビーチクラブのイベントらしき姿を見るも、知人には会えず。 暖かい春の日差しに照らされながら、ゆっくりとお昼ご飯をすませ、気持ちよい向かい風に吹かれながら、一色へと戻った。 

常にプチサーフゾーンなのが、うみうし手前の浜の難しさ。 いつもいつもびくびくしながら着岸するのだが、うちの子初日からひっくり返るわけにもいかないので、気合を入れて浜へ向かう・・・とするも、結局Yさんに浜から指示いただき、浜でもひきずりあげてもらっちゃいました。 この着岸は、第一の課題、だなあ。 到着14時、都合4時間のうちの子初漕ぎ終了! おつきあいいただきました皆様に、心から感謝申し上げます!

艇をあげているところで、コアの友達・Nちゃんが、私の艇を見にはるばる一色まで来てくれた。 ぴかぴかのうちの子をご紹介。。 艇庫まで一緒に来てくれて、局長・大師匠としばし歓談。

海から上がって艇を洗ってラックに保管、シャワーを浴びると・・・・疲れが一気に噴出してきた。 眠い〜、身体が重い〜〜、身体が痛い〜〜〜。 眠いのは完全な寝不足、あとは何より、今日一日心底緊張し続けながら漕いだ、という証拠だろう。 スクールでもないのに、一色〜逗子海岸を往復するなんて、考えもしてなかったしなあ。 それがまたできちゃったとこが不思議・・・・

久留和へ車を取りに行って、クラブハウスへ戻ると、本日千葉へサーフに行っていたというJさんが久しぶりに顔を出されていた。 Around九州を継続される中で精悍さと思索の度合いを深めた、そんな印象。 そのうち機会があれば、うちの子で一緒にこの辺を漕げるとうれしいです。。

本日艇庫会員として電撃移籍されたMさんとSさん・Yさんで夕食をとってから帰宅。 少しずつ新しいクラブに自分が馴染んできた、そんな気がした一日。