「楽しいと思えました」

多分、今回日本唯一の金でしょう、荒川選手。 とっても、きれいでした!

「どうしてそんなに海に出るの?」Uで週1練習してるのをみて、クラブメンバーのみなさんがとっても不思議そうだった。 そりゃあ、そうでしょう。 なんたって、1月ですから・・・・振り返れば、昨年私1月〜5月の間にシングルでは一回も海に出てないです・・・・

あるスポーツを「楽しい」って思えるまでに、ひとが越えなくてはならないものってさまざまだと思う。 私のように、運動能力でも運動経験でも、体格でも体力でも、年齢でも、何より「気持ち」の面でも、カヤックにはまるで向いてないタイプの人間が「十人並み」になるまでに、「楽しい」と思えるようになるまでに、越えなければならないものって、すごーくあった。(まだすごく残ってるけど) 若手カヤッカーの方には破格値と思われるPalmフルドライスーツ(それも前のM社のを4回使用しただけで買い換えた)・・finetrackのアンダー・SWEETヘルメット・ATパドル・サングラスiDENT、まだ来てないけど「フルカーボン仕様」のSHORELINE。 すべて、「鍛えるために必要な時間」を「道具に置き換えて」何とかしようという、苦肉の策。 道具おたくと一緒にしないでくださいね。 私は全然、お金持ちなんかじゃないんです。

そして残るのが、経験だ。 これだけは、お金でも道具でも、買えないもの・換えられないもの。 ひとからもらうわけにもいかない。 シーズン前に、自艇が来る前に、できるだけ、どうしても積んでおきたかった。 だからだったんですよー、1月〜2月に毎週一色に出没してたのは。 結果、疲れが積んで手首の故障に繋がってしまったんだけれど、これも「越えなくてはならない」もの、って思ってる。 「壊しながら強くなっていくんですよ」って接骨院の先生方も言ってくださってるし・・・

すごい波に乗りたいと思うわけではない。 遠征ができるタイプの人間ではない。 ひとりで何でもできる、なんて思い上がる自信はない。 ひとに甘えることはもっと覚えようと思う。 ただ海の上を、なんでもないように「楽しく」進んでゆけたら。

願うのは、それだけ、だ。 今までも、これからも。

<追記>
午後になって、手の調子が少しずつ上がってきた。 嬉しい。 身体が痛まない、って、すばらしいこと。