冬の海

澄んだ空の向こうに真っ白な雪を被った富士山の雄大な姿。 海面は空の藍を映してどこまでも深い紺碧、海水は透明度が素晴しく遥かな海底までくっきり見渡すことができ、暖かな日差しに風も落ちて春のよう。 それが理想の「冬の海」。

んなもんじゃない、「津軽海峡冬景色」系の海に出てきました。で。楽しかったー!! ・・・私、やっぱり変?

朝カーテンを開けると6時半、雨。 空はどんより厚い雲。 天気予報どおり、ああ、降ってきちゃったのか・・・・  一瞬スクール中止か?と思ったものの、あそこに限ってそんなことはなかろう、、と、さくさくと車を出す。 うーん。会社に出かけるより早い時間だ・・・雨があがった一色海岸に着くと、Oさんがもうスクールの準備中。 いらんこと、と思いつつ「本当に今日やるんですよね」って聞くと、「当たり前ですよ、それにほら、今日はどうせ濡れちゃうし」うーん、思ったとおりだ・・・・

本日のスクールは、私とIさん、2名の参加。 講師陣はOさん&Yさん。おお、マンツーマン、贅沢贅沢。

座学で始まるスクールは初めてだった。 1時間程度、ひとつのテーマについて各自の疑問を提示しあい、意見を交換し、「こんなときどうする?」を、一人一人自分で考え、どうしてそう思うかを説明する。 いろいろなケース教えていただき、その中からやってみたいことを抽出して一日のメニューを導き出す。  おもしろーい。

さて、海に出ましょう、、と外に出ると、ぽつぽつと再び雨。 そんな中、元気に出艇! 朝9時から漕いでいたTNさんは、今日二回目の海。。 穏やかな海は霧に煙っていて、長者も裕次郎灯台も霞んで見えない。 雨はヘルメットのひさしにあたって顔には直接あたらないけど、身体に雨が当たる感覚はある。 久々の暖かい日(気温13度)でよかった、、ありがとー、低気圧。

冷たい海にOさんが入っての各種レスキュー訓練。 沈脱して艇から離れた人をどうやって運ぶか、艇をどう回収するか。 予備パドルを素早く出す、カウテールを使った艇の牽引、そしてロープによるトウイング。 

何度やっても、レスキューは奥が深い、って思う。 艇を傾けられるようになってきた最近は、以前よりはすべての手順がスムーズにできるようになってきたけど、ほんとにレスキューが必要になる荒れた海で果たして私に何ができるか? ・・・・まだまだ、もっともっと練習しなきゃ〜。。

KAさんが出艇された頃から、沖から短いうねりが断続的に入ってくるようになり、サーフごっこをしている間にどんどん雨脚も強まり風があがり、波も上がってきた。 ふと長者を見ると、まあ、なんて素敵なヒデキの姿! きゃー、こわーーい。 でも見に行きたーい。 気がつけばいつの間にか、一色の浜に大きなうねりが次々と入ってくる状態に。 私たちが海に出る頃、大島で風速9だったのがどうやらここまでたどり着いたらしい。 たった2時間程度で、「穏やかな海」は「逆巻く冬の荒海(イメージ・実際はど・さっぱーん、、程度か)」に。 海ってすごいなっ。

今日海に出ていたのは3時間程度だったけれど、毎週海に出ていることで随分「操船」のカンが落ち着いてきた気がする。 冬の雨脚強い中のカヤッキング、そんなことする日がくるとは全く想像もしなかったけれど、やってみれば結構快適。 もちろんこれはPALMフルドライスーツ様のおかげでもあります。 ほんと、いい投資だったな♪

週中、相当風邪っぽくて、週末海に出たらどうなることか、って思ってたけど、今のところ全然元気、です。 冬の海はほんとに大変。 でも、馴染むにつれて、なんともいえない味が感じられるようにきっとなる、そんな気がする。

バカですね。 はい。。