CPR講習会

tomboy72005-07-31

Cardio Pulmonaly Resuscitation(CPR)=心肺蘇生法。

昨年、コアでも消防署の方においでいただき、救急について教えていただく機会があったが、今回は「日本ライフセービング協会」が主催する「CPR講習会」へ一日参加した。 今年から定期開催されることとなった講座、「一般の方々を対象に」との募集要項。 ちょっとどきどきしながら東京駅近くの会場へ。

http://www.jla.gr.jp/home.htm

なんでライフセービング協会なんかへ行ったか? 消防署や赤十字がまず正しい道のはず・・・?  以前、ある人からライフセーバーの資格をとることがどれだけ大変か、そして、それにもかかわらず、どれだけ重要なことか、をじっくり聴く機会があって、ライフセービングにはいつも興味を持っていたため。 あと。すみません、去年消防署から発行いただいた修了書をなくしちゃったので、練習と反省の意味をこめて、違うところへ行ってみよう、と考えたのでした。。 秋までには赤十字の3日間講習にも行くつもり。

講習会場に入ると、そこは共学大学工学部一回生集合、みたいな雰囲気。 思いっきり若い男性ばっかり、と思いきや、スポーツショップオーナー系の男性も数名いる中に、女性は私を入れて4名。 総員25名の受講者。 

定刻通りに9時半、ライフセービング協会認定講師の方2名により、さくさくと講習が開始される。

テキスト1冊、講義1時間。10時半に講義が終了すると、あとは、ずーーーっと、CPRの実習。 間1時間の休憩を入れて、再び実習、15時半から「実技検定」。 終了は17時半の予定。

人形でのCPR実習は、昨年経験した。 今回習った手順は消防署で行っているものと、ごく一部の言葉遣いを除けば全く同じ。 しかし、、1年すると、心臓マッサージの回数とか、手順とか、見事に記憶の彼方へすっとんでいて、フローチャートを自分で書いてみると抜けること、抜けること。 こういう研修って、最低1年に一回は確認して受けておくべき、と思い知る。

ライフセービング協会の実習は、とにかく「みっちり」反復反復を繰り返し、要所要所で説明を追加しつつ、CPRの手順が自然に身に付くように教えていただける。 「動き」の訓練って、結局なんでも一緒なんだなあ、と、 昔習ったピアノを思い出しつつ一人納得しながら一生懸命演習についていった。

なんせ、午前中は受講者の中で2名のパートナーを組んで「相手の身体を使って」マウスtoマウスを除くすべてのプロセスを練習、午後は2人に1体の人形で、吹き込む呼気量・心臓マッサージ時の胸郭への圧力を数値で量り記録用紙を出しながらの実技演習。 参加者全員が、この講習での検定取得を目指していてとにかく真剣・まじめだから、すごくいい感じで自分の気持ちをこれに乗せることができた。 実際に他人の身体を使って「気道の確保」をするのがこんなに難しいとは、、知りませんでした。 これを体験することの大切さ! 

あっという間に「検定」の時間〜!

緊張したかって? しませんでした。 ウソついてません! まわりの男性諸氏はあまねくどきどきして、専門学校でやってるからできるはずの人もばんばん手順間違えたりとばしたり、後で聞くとそれはそれはばっくばくもんだったらしいんだけど・・・ だって。ロール練習したり、西伊豆でごうさん+Sさん+K下さん+Tカさん+参加者全員の前でロール失敗したことに比べればもう、なーーーんでもありません。 フローは完璧だったと思う。 でも・・・・人口呼吸の呼気の量が、全部規定以上をマークしちゃった(涙)心臓マッサージは98%成功だったのに(だめだったのは何と1回だけ)(涙)

当たり前のように、一回目は不合格。 その上、検定員の先生に特に別室に呼ばれ(呼ばれたのはたった4名)ライフサインの確認が未達であることを特に注意される・・・車の免許取ったときみたいでした、「君、ミラーを自分では見てると思ってるだろうけど、そんなふうには全然見えないんだよね、はい、不合格。」

一回目で合格したのは8名。 合格率、計算してください、25分の8、32%。 キビシ〜。

その方たちが帰った後、再び練習時間をとって、再検定。 結果ですか。 一応、「実技合格」をいただきました、ありがとうございます、佐藤先生&上田先生・・・・

この検定でも不合格だったのは2名、どちらも、心臓マッサージの圧迫が強すぎ&安定せず、けが人の生命にかかわるから、とのことだった。 厳しい講習? いや、現実をしっかり見据えた、即戦力を養成するためのよいプログラム。 

ブログでは省略したけれど、両講師がライフセービングの現場で出会った体験談や、手順プロセス中の要所要所での「何故それが必要か・大切か」の説明は、聞けたことだけでも大変ためになったし、休み時間中、参加者の間を何度も回り、実習の感想を聞きつつ各自の疑問点を「引き出す」上田講師の話術は、仕事の上でも参考にしなくちゃ、と思えたくらいだった。

これであとは8月8日必着でレポートを出せば、検定は本当に合格、晴れて2年間の認定証がいただける、らしい。 テキスト見てのレポートなんだから、これを落とすことのないようにがんばらないと。。

この講習会、費用は9,000円程度・手軽でとことん実技指導がいただけるもの、として、私はできる限りたくさんの人が受講されることを心からお薦めする次第だ。

さて。赤十字は、どうかな? 3日連続の講習らしいのだが・・・