もし「・・・」がなかったら

と書き始めたら、「・・・」の中に入れる言葉が思いのほかたくさん浮かんだ。 ああこれ、リレーエッセイのネタになりますねえ・・>Ryuさん

さて。 最近、私のお気に入りの「本の森」=丸善・丸の内本店OAZO店。 巨大な吹き抜けを見下ろす地上4階部分のオフィスビル半分が、巨大な書店。 もう、ここに入ると、なんかもうずーーっと彷徨い始めて、出てこられなくなる私・・・・天井まである書架に、ぎっしりと本。 本の並べ方なんかも独特で、一筋縄ではいかない、だからといって見つけにくいわけでもない、心憎い展示(じゃないったら、販売ですったら)!

こんな巨大かつ奥深い森のため、店内には本のありかと在庫を検索するシステムなんかがちゃんとあって、書名・著者などですばやく本がどこにあるかを調べることができるんだが、なんと今日はこのシステムが「落ちていた」!

今日は、目的もなくふらりと立ち寄ったから、そんなこともありね〜、って感じで森の中をふーらふーら漂ってみた。 これが、、結構面白かった! 売り場の人が、本を並べるにあたって、ほんとうにいろいろな工夫を「凝らしている」ことが、こんなによくわかったのは、今日こうして「ただ・ふらふらと」かなりの書架を流して見たおかげだった・・・!

Googleに代表される、検索エンジンがこれほどしっかりする前、「ネットサーフ」っていうことが流行っていた(?と思う)。 「目的もなく、ただ次々と『来た波に乗る』ようにいろんなサイトを見て廻る」 最近は、ブログだのmixiだのでこんなことしてる人、多いだろうなあ・・・・

「検索システム」であたりをつけて、必要なものだけにアクセスする。 とっても効率的。 電子辞書で、必要な単語だけを検索して、必要なことだけきっちりと理解する。 確実。 でも、私が学生だった頃は、分厚い辞典やら、図書館の書架カードやら、それをとにかくぱらぱらぱらぱらぱらぱら・・めくり倒して、欲しい・必要な情報にたどりついていたなあ。 なかなか欲しい単語が見つからなくて、必要な本にどうしても当たらなくて、苦しんだことも多かった。 でも、見つかるまでの・めぐり合うまでの一見無駄な時間に、「必要なもの」のまわりに散らばっていた、様々な情報・知識を、「彷徨うついでに」吸収していた、そんな気もするのだ。

私はamazonで本を買うのがどうしても苦手。 誰がどんなに薦めても、結局こうして書店=本の森を彷徨う。 その理由が、今日少しだけ、わかったような気がした。