ひとつひとつ

振り返るとここ数年間、とにかくあらゆる「他人の仕事まで」やっていた・やらなければならなかった、状態だった。 「期待してるから」「Oさんなら」・・・・幣本部ができて以来の唯一事務社員なので、そういう言い方ももっともに見えて、これこそ「押し付け」だった。 今ならそれがわかる。

全社業務遂行手順が4期前に大きく変更され、まったしょっぼいシステムを「人力」でぐりぐりまわしていたのも、幣本部トップが「人力で行う部分の」業務振り分け「必要性」をきちんと認識いただいたおかげで、今やっと、それぞれの業務に「担当男性」がつき、それぞれの適性に応じた機能を発揮されている。  

しょっぼいシステムも、4年と数千万円かければそりゃあ、すこしはマシになったものだ。

ミッションの振り分け。 これこそがトップの仕事。 その仕事の必要性を認識し、方向性を決め、遂行期間を区切って業務を振り分け、成果を回収・評価する。 フィードバック後、改めて振り分けの妥当性を考慮のうえ、次の分担・業務遂行をよりよい方向へと向かわせる。

なんてことがちゃんとできてるわけではないけれども、とにかく、・・・私は楽になりました。 ありがとうございます。 これがあと数ヶ月先に異動する私がいなくなっても大丈夫なように、との準備段階なのだとしても。

今日は、何年ぶりかに、保管書類のチェック・保管場所の確認、変更・ずーーっと前の書類の廃棄やら保管倉庫への配送やら、「ものを美しく並べなおす」など、とにかく地味で、でも時間だけはかかる仕事に没頭することができた。まだ随分残っているけど、目処はついたし、なにせちょっとでも、片付くとすっきりする!

あれもこれも、やらなければならないし、なにもかも自分の責任で、誰も代わりになんかなってくれない。 こんなことが意識に上り始めたら、それはまず、貴方が追い詰められ始めている証拠。

一度に人ができることは、結局ひとつ、なのだ。 それを、ひとつひとつきちんと仕上げるしかない。 そして、「ひとつひとつ、満足する」こと! 

誰が換わっても大丈夫な業務、でも、どんな小さなことでも完成は完成。 それを積み重ねることが、仕事の上でも、私生活でも、自分の自信を支えてくれる。