Away from HOME(3)・・・3/20(日)伊豆・外海挑戦!

tomboy72005-03-21

シーカヤックスクール海人は、伊豆半島・下田手前の閑静な外浦海岸に面した浜辺にある。「シーカヤッキングテキストブック」を随分前に購入、その後WEB講座の開設のご連絡を受けた関係で、存在だけは知っていた海人へ、3月20日ー21日、コアの同期・A山さんと伺った。

いきなりの予約だった。17日木曜、突然伊豆行きを決意、電話で申し込み、宿も出発前日の手配。 3月連休の伊豆をなめている行動、といえばそうなんでしょうが、これでもいろいろあったんです。。

愛車・ヴィッツを全行程「自分ひとりで」運転する、というのが密かな私の野望。その気合を薄々感じたA山さんは、当初A山車でのアクセスと決まっていたにもかかわらず、最終的に私の愛車での伊豆行きを許してくださった。 ありがとうございます〜。

代表・N桶さんとは、受講申し込みのお電話後も数回お話し、気さくで闊達なお話ぶりに、どんな方なのか、という期待でいっぱい。

朝7時に逗子を出発、順調に134号、西湘バイパス、135号と車は進んだものの、伊東市を過ぎたところから断続的に渋滞し、河津を過ぎる頃には約束の13時海人着も危ぶまれる始末。とはいえ、なんとか、12時半に無事外浦海岸へ到着した。往路・145Km・5時間半。やればできるじゃない!  

伊豆の桜は既に終わっていて、時折雲間からもれてくる日差しはもう5月のよう!でも、すこし日差しがはっきりしないのが、日焼けしないからいいのか、期待はずれの寒い天気になって悪いのか・・・・

クラブハウス前で手を振ってむかえてくれる奥さんにご挨拶をして、さっそく海人へむかう
と、ちょうど皆さん、お昼休みで休憩中。 輪の中心に、N桶さんがいらっしゃって、既に名前を覚えてくださっていたのにびっくり。 奥さんは、「女性が来るの、久しぶりだからうれしいわ〜」と、さかんにおっしゃっているのが、女性ばっかしの久留和に暮らしてきた私には新鮮。

受付をするためクラブハウスに入ると、そこには2匹の黒いラブラドールが!かわいいー!
以前、N桶さんご夫妻は逗子にお住まいで、今年また逗子校を開校されることから、逗子在住のA山さんと逗子談義にしばし花が咲く。 

そうこうするうち、N桶さんがハウスに入ってこられて、私たちのカヤック歴を確認された。事前にメールでけっこうたくさんご説明させていただいていたこともあって、わりかしすんなりとおわかりいただけて、初心者ではないから午前中の参加者同様、外海にも出てみましょう、ということになった。

急いで着替えて、さあ!海へ!! 二ヶ月ぶりさ〜〜!! うれし〜〜!!

砂浜は、写真で見たとおりの真っ白な細かい砂。 透き通る遠浅の海。 いやー、幸せ!!・・・・ 貸して頂いた艇は、事前のお話のとおりShoreline。 いつもと違うのは、「フィッティングがしてある」こと。 椅子の両脇にウレタンパッドがついていて、身体にぴったりコーミングが固定され、身体がぶれることがない。 椅子のお尻のところにも滑り止め、さらに、コーミングの膝をあてるところも、コアの艇より大き目のパッドがつけてある。膝のホールド性、バツグン。 これが乗りやすいのだ−! いつもはどうしても艇の中で身体が泳ぐんだけど、今日は膝や脚の力が素直に艇にかかり、リーンかけるための体重移動もすんなり。 同じ種類の艇でも、手のかけ方でこんなに印象変わるんですね・・・これならロール、あがるかも〜〜。 いえ、そんなこと、しませんけどさ。

海では既に、午前の参加者三人が、それぞれストローク練習中。 ああ、急がないといけませんね!

久しぶりに漕ぐシングルは、海に出るまで不安だったけれどフィッティングのおかげもあって、とっても素直に言うことをきいてくれる。 だって、いきなりバックストロークやって、直進するんですもん。奇跡?!

海は昨日より西風が吹いていることがあって、波やうねりは少ないものの、風波が断続的にやってきて、その上たまーに、突風がざーっと吹き付ける。
しかしである。 そんなもの、初めて見る外浦海岸〜爪木崎の海岸線の景色に気をとられていると、全然気にならない! 以前コアでは西伊豆のほうを廻って、次々と移り変わる景色に感嘆したものだったけれど、なんていうんだろう、こっちのほうが、野性的?

岩に沿って、ゆっくり漕ぎ進みながらふと後ろを振り返れば、伊豆半島の山の重なり! 幾重にも、高さの違う稜線が、うっすらと霞みながらも全景を、見せてくれていて、しばし見とれる・・・

穏やかな湾内で、N桶さんは「ドライスーツ着てるんだから〜」と、私にロールを教えてくださろう、とする。・・・・確かに、ええ、こんなに美しく透き通った海だったら、ロール、練習してみたいです・・・暖かければ!! かたくななまでに固辞する私に何かつらい経験を感じ取ったのか、今日のロール講習はなし、になった。あのー。あと水温が8度上がったら、必ず練習に来ます〜〜!
 
そうこうするうちに、爪木崎灯台が見えてきて、灯台のある岬と、その先にある爪木島の向こうは外海・・・・・風も波も、この穏やかな湾内とは比較にならない・・・・!だって〜! 海が白いです〜! 波がおっきな三角です〜! 風で波しぶきが真横に飛んでます〜!

でも。N桶さんはこともなげに、「じゃあ、ここからひと周りしましょうか」と、さくさく岩の間から外海へとアプローチ! 午前中から参加の男性おふたり(除く隊長)も、ちょっと不安げに艇を寄せて打ち合わせなんかしている! ああ、それなのに、A山さんったら、N桶さんに遅れないようにと?、がんがんついて進んでしまう〜! 行きますとも、私だって! 何かあったらきっと、隊長かN桶さんがレスキューして、、くれるんでしょうねえ・・・・

岩の間を抜けると、そこは「別の海」・・・・・。波全体の高さ・うねりはきっとそれほどでもなかったけれど、チョッピー! 方向が全く定まらない! つきあげる波が横で崩れていく。 艇の両側から一気に崩れてきた時には、どうしてくれようか、、じゃないや、、いったい私はどうしたらいいのー、、状態。 漕ぎましたとも、、ええ、フォワード。 押さえましたとも、ローブレイス。 ラダーもスターン両側へこまめにきちきち、波の隙を見てブレードを波間に差込み、かけにくい力を無理やり一生懸命ブレード面に乗せる。

何とかなるもんでした。 N桶さんや、実はパワーパドラー・A山さんに遅れること倍の時間はかかりましたが、必死で漕ぎ必死で漕ぎ、いつの間にかスタート地点へ。 ・・・・疲れた〜〜、、でも、漕ぎ抜けられた! うれしー!!

「もう一回行こうかな〜・・」とつぶやくN桶さんに、気配で必死!! 勘弁してください〜〜と訴えるとどうやら通じたようで、午後のツアーは帰路についた。 外海で気力体力知力のすべてを使いつくした私は、どんどんどんどんメンバーから遅れてしまったけれど、、往路よりちょっと沖っぺたを景色を楽しみつつ、一生懸命漕ぎました。 いやあ、、疲れました! 伴走してくださいました隊長に、この場をかりて御礼申し上げます!
後でN桶さん、しみじみ。。「あの時、本当は行こうかと思ってたんだけど、Oさん見てるとそれじゃスパルタになっちゃうから、やめたんだ」・・・・ありがとうございます、先生!

今日の泊まりは、民宿旅館「ちどり」。海人クラブハウスのお隣にある、明るい奥さんがとり仕切る素敵なお宿。 お風呂は温泉♪ 漕ぎなれない海で疲弊しきった身体にとっても効きました♪ お食事も海の幸が食べ切れないほど!

☆すてきなお宿「ちどり」=伊豆下田外浦海岸 電話22-3167 ご予約はお早めに!

お風呂の後、クラブハウスで座学によるN桶さんの説明とサーフカヤックのビデオを見せていただいた。 サーフ、見れば見るほど、、かっこいい! どうやら明日は風が今日と逆になりそうなので、サーフをやるらしい。 おお、初サーフ!! たーのーしーみー!

食事が終わったのが8時。 布団をしいて、こたつに入ってA山さんとお話しはじめたんだけど、もう襲い来る疲れ&眠気にとうとうギブアップ。 伊豆に来ていることを自慢したい友人2名にメールをうって、崩れるように寝てしまいました・・・夜9時就寝。 ずっと眠れなかった毎日が、ウソのよう、、。

やっぱり、海とカヤックは効くな!