心、震わせるもの

まだちょっと無理めな波。

ガラスを流したような水面から、透かして見える鮮やかな水底。

どこまでもどこまでも海面に続く、月明かりの路。

大好きな人と、つかず、離れず、前に後ろに順番を替えながら、穏やかで風光明媚な海をゆっくりカヤックで。  上陸したら、お茶を入れるのは私、だ。

岬を巡った先には、見たことのない風景が次々と広がる、そんな場所。

廃墟の島(軍艦島?)。

懐かしい甘い音楽に包まれた土地。 熱く乾いた風。

言葉は通じなくても、ひとに勝る叡智を備えた、海の生き物たち。 大きいものも、小さいものも。

いつかこんな風景に、巡りあうことがどうかできますように。