唯一のもの

クローンの猫が「一般市場」に。600万円出せば、「記憶以外」のすべてをコピーした個体が手に入る、ことに。(クセも一緒なんだそうだ、不思議・・・)

唯一無二のものは、体験・記憶、唯一の「私」を識別するものは、「私の中にある」記憶だけ? 

違う・・・! 他人の中にある、他人と共有したことのある、記憶・経験。 それがなかったら、「自分の中だけにある記憶」が「本当にあったこと」なのかどう、誰にも証明することはできないはずだ。

フィリップ.K.ディックほかたくさんのSF作家が小説の中に描いた不思議な光景がどんどん現実のものになる。「驚く・違和感を持つ」だけでは、危険な気がするのは私だけなのだろうか? だからといって、では、何ができるのだろうか?