第3ステージ

昨日のフォワードストローク講習で、「波が高いときには、パドルを海に差す位置・波とのタイミングをちゃんと考えないと、ブレードが海面に刺さらず、艇が安定しなくなる」と教わったが、まさにその状態がずーーーーっと続く。波も風も進行方向の右から相当なレベルでくるため、艇は右から押され・右から崩れてくる波がかぶり、黙って普通に漕いでいると、オンショア北風に押されてどんどん岸方向へ流されてしまう。

進行にてこずる私をみかねて、山口さんが「左スイープでバウを波頭へ少し向けて波を乗り越えつつ進む」よう、こっそりご指導くださった。だが、最低の私は左スイープの後右スターンラダー、右ローブレイスを入れてしまい、いたずらに艇の速度を落とすばかり。ことのときは体が全然動いていないので、本当に「全く」進まない、、状態。で。見事に艇のバランスを崩し、沈。 沈が昔ほどには怖くなくなり、パニックも起こさなくなったのは、喜ぶべきことなんでしょう。。。すぐに落ち着いて自分で艇を起こし、前田さんのレスキューで再乗艇もすんなりこなすことができた・・・。

一度沈した後、再び漕ぎ出すと、不思議と体が落ち着き、ローテーションもパドリングも(今までよりは)ずっと普通にできるように戻ったのが嬉しいような、おかしいような。 オンショア北風でどんどんどんどん岸へと流されてゆくグループは、何とかカイトマリーンへ向かって戻ってゆくも、少し沖へ戻して先へ進んでいた私とマッキ〜の後に来た前田リーダーが、岩場へ流された上沈した山口さんに気づき「私は岸へ自力で帰りつくように」「マッキ〜にもそう伝えるように」言い残して、岩場レスキューへと向かった。

とにかくいっぱいいっぱいの私は、マッキ〜にリーダーの指示を伝えるとそのまま岸を目指して漕ぎ続けた。 振り向くと、マッキ〜は岩場でのレスキューチェック&写真撮影のために、どんどん戻っていってしまった。ちょっと心細いが、とにかく陸を踏みたいので、一生懸命カイトマリーンを目指して私は進んだ・・・・で、やっと上陸!一安心・・・・・。

岸辺からレスキューをやっている岩場を見渡すことができないので、どこで誰が何をやっているのかよくわからず、かなりの時間残る4名の方が帰ってくるのを待った気がする。 (相当岩場でのレスキューが大変だった、と、午後のブリーフィングで聞いた。)

かなり待って、やっと山口さんを先頭に、メンバー全員が岸へと戻ってきた。 山口さんの艇のスプレースカートがはずれ、艇いっぱいに海水が入っていたのには、何が起こったのか・・って感じだった。

とりあえず全員で艇を上げ、片付け・シャワーの後、昼食・午後のブリーフィングをする、こととなる。