第1ステージ

出艇前の「カイトマリーン前」での自己紹介から、既に模擬ツアーは始まっている。3人の名前を私はすぐに覚えることができるんだろうか・・・・・。
既知の名前を使ってくれた方がおふたりあったので、ここは難なくクリア。艇を持って海岸に出て、艇をチェック、用具を配布し、サインを確認して海に出る。でもねー。

今日の海は、午後のブリーフィングで「ツアー中止レベル」の強風高波。 沖を見るとウインドサーフィンが本当に「かっとんでいる」レベル・・・人をガイドするよりまず、「私はまともに漕げるんでしょうか・・・?」んなことはお構いなく、リーダー役前田さんが「サブリーダーが沖で皆さんをお待ちしますのでそちらへお集まりください」(泣)
見事に出艇失敗、艇が横倒しになる、という事故の後、よろよろと指定の30メートル沖へ漕ぎ出すも、艇の方向転換が危なっかしくてできないのだ・・・普通サブリーダーは、岸に向かって出艇者を「迎え」スプレースカートや艇の状態(ハッチが閉まってるか、ラダーケーブルはどうか、スケグは出てるかなど)、お客さんの表情を見るべきなのはよーーーくわかるんだけれど、どうにも自分の艇が安定しない。
何とか、後で出艇してきたリーダーの集合の合図に助けられ、模擬ツアーはスタートした。

前田リーダーが先導して進みだしたツアー」は「縦に長く伸びた」。「普通に漕げる」「おしゃべりが好きな」役のかばちゃん、「リーダーの言うことをきかない」「カヤック経験が長い」役のマッキ〜が、最初は普通に、そのうちどんどんツアーを前へ前へとひっぱり、それに対して「経験が浅く」「漕げない」役の山口さんは、パドリングもおぼつかず、「正直ベースで」遅れがちなサブリーダーの私にすら追いつくことができない・・・・私、今もだけど、前はずっとこうだったよなあ・・・・(涙) そうこうするうちに、ツアーの前後は200メートル以上離れてしまった。ああもうこれだけで、あとでどんだけ怒られるやら・・・・あまり距離が離れてしまったため、前のグループ内でどんな会話が交わされているのか、前田リーダーがどんな指示を出しているのかすら定かではない。 私自 身、高波強風に翻弄されまくりながら、「遅れ勝ちな」山口さんを「どう先導し」「どうやって漕いでもらい」「流されているのをどう止めるか」てんでわからず困りっぱなし。 その上、岩場を回る時点では山口さんが流されるまま岩の間を通過してしまい、一歩間違えれば「ここでさっそくファーストレスキュー」だった(大汗)恐らく、サブリーダー役が私でなくかばちゃんだったら、絶対山口さんは沈したに違いない。(帰路の第3ステージでは、実際、ここでばりばり沈されていた)

一回目の休憩をとるように、リーダーがツアーの進行を止めて待ってくれたため、どうにか前のグループに追いつくことができた。ここで一旦、海上で山口さんの短い講評。私はもうここらへんで正直、へとへとだった。このため、再スタート後次の休憩まで、どう漕いで、誰をどうしたか、全然覚えてません。(涙)なんだか、いろいろツアーメンバーの方たちと世間話したとか、そんな感じだったかなあ・・・?? 二回目の休憩で、再び山口さんから簡単な諸注意をいただいた後、とうとう「素人リーダー」私がグループをガイドすることに。第2ステージの開始だ。