An unsuitable ”job” for a woman

昨年の伊勢海老シーカヤックラソン(注:フル)スタート前、私の後ろにたたずむKMさんとSTMさんがしみじみ語り合う声が聞こえた。「・・・・・出ちゃったよね」「・・・・・・岩地も出てないのにね」 いみじくも3日前、ローズFも曰く「去年は俺に騙されて出ちゃったんでしょ」昨年のレースは、生まれてから成人式を二度すぎても『生命の危険』なんてものから遠く離れて生き続けてきた私にとってはもう、異次元のその先にあるメビウスの輪から滑り落ちちゃった、、とも感じられた、それは大層衝撃的なイベントでした。
ラソン2-3日前になると、全身の細胞がもう勝手に緊張してぱりぱりになり、精神的にも不安定になるのはこの経験が私に叩き込んだものと思われます。 6月の松崎前日もそれは大変でした。 同室だったカヌークラブ海彦山彦代表には、それはいろいろ失礼を重ねたと思います。 本当に申し訳ないです、ごめんなさい。。 Jogoさん、HGTKさん、Yoshiさん、ENさん、励まし見守って下さり、本当にありがとうございました。おかげでなんとか帰ってこられました。

今年春先、家族が「癌で余命3か月」の宣告を受け、治療法もないことから申し訳程度でしか効果のない(という話の)放射線治療に入って以来、どうしても気持ちが海に行くことを許してくれない時期が続きました。 6月の松崎はもう、無理やり・全身全霊をあげて気持ちを海に向けて参加したマラソンでした。 夏も終わりに近づくにつれ、やっと少しずつ海へ気持ちが戻り始めたので、所属艇庫:UMUSにてひっそり海へ復帰し始めて2か月。 O浜のKM師、実家スクールKAの皆様には時たまお会いするようにもなりました。 

私くらいの年齢になると、もう2週間も海を離れれば身体が全く海を忘れてしまいます。 約1年近いブランクは、相当に大きく越えがたく、仲良くしていただいた皆様にもご迷惑をかけるに違いないし、「私いつ海やめるのかなあ。」そんなことを常に考えながら愛車を一色へ走らせてきました。 私の艇もパドルも、手放すとなればたぶん一瞬で引き取り先が決まる(っていうか、、すでに予約済み)ので、やめるって決めればそれでよいのだけれど。  しかし、海に戻る回数を重ねるにつれ、私の生活から海/シーカヤックを外したらきっと、自分の中で必死に均衡を保っているすべてのバランスが崩れさるだろうこともよくわかってきました。

できることをできるときにする。 結局そこに考えが落ち着けば、あとはそのように行動するだけ。 こんな簡単なことができるようになるのに、1年かかったことになります。 


というわけで、今年も出ます、伊勢海老マラソン。 ただし今回は、今年から新設されましたショートコース10Kです。 コース発表がないのだけれども、やっぱりまっすぐ行って、あの楓一号をまわって、まっすぐ帰ってくる、、んでしょうかね・・・? 19日日曜日は三重県五か所湾で海に出ます。 今年はほかのひとの半分の距離なのできっと同じくらいの時間にはゴールできるはず。 常に私の憧れである大師匠様も、今年は自艇で参加されます。 Pドルコースト代表もきっと笑って迎えて下さることでしょう。 あとはがんばるだけです。 伊勢海老シーカヤックラソンにご参加予定の皆様、海でお会いしましょう、よろしくお願いいたします。